津波で最も多くの住宅が被害を受けた宮城県石巻市は、新年度の一般会計の当初予算案でがれきの処理費用として1200億円を計上することが分かりました。
宮城県石巻市では、津波による住宅などの被害で発生したがれきはおよそ616万トンと被災地で最も多いとみられています。
市がこのほどまとめた新年度の一般会計の当初予算案では、がれきの処理や公共施設の解体の費用として1205億8000万円を計上していることが分かりました。
また、災害復興住宅を建設するための費用などとして121億7300万円を計上し、住宅を失った住民のために最終目標のおよそ3分の1に当たる950戸を用意するほか、自力で住宅を再建する人が集団移転するための高台の用地の造成費用などとして215億1300万円を計上しています。
こうしたがれきの処理や復興の経費は国の交付金などを充てることにしていて、新年度予算案の一般会計は2632億円と、今年度の4倍を超えています。
石巻市は、この予算案を今月29日から始まる市議会に提案することにしています。
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