芸能 

文字サイズ: A A A

フォーリーブス 北公次の寂しき晩年- ゲンダイネット(2012年2月24日17時00分)

  フォーリーブスの北公次が22日、肝臓がんのため亡くなった。享年63。メンバーの江木俊夫によると、病院で闘病生活を続けていたそうで、回復を願うファンの声も届かなかった。

  68年、ジャニーズ事務所から「フォーリーブス」としてデビュー。NHK紅白は7年連続で出場するなど人気を集め、78年に解散後も俳優として活動していた。02年にグループを再結成したが、09年にメンバーの青山孝史が死去。その後は音信が途絶えていた。

 「新宿2丁目のスナックで見かけたという情報もありますが、最近の様子を知る人は少ない。昔からのファンを相手にライブやイベントをやり、食いつないでいたようです」(芸能プロ関係者)

  芸能評論家の肥留間正明氏がこう振り返る。

 「いまのジャニーズ事務所の基礎を作ったのはフォーリーブスです。リーダーだった北の身体能力の高さがあってこそ、歌って踊れるアイドルというコンセプトが成功した。ジャニーズを離れてからは覚醒剤に手を出したり、暴露本を出版したりと恵まれませんでしたね。僕は今から20年ほど前に、北を取材するために郷里の和歌山・田辺まで行ったことがあります。その頃の彼は運送屋を辞めて、昼はパチンコ通い。実家の仕事を手伝っていました。すっかりうらぶれて、華やかだった頃の姿は見る影もありませんでしたが、野犬のように鋭い目が印象的でした。芸能界にはもう戻らない、だから取材も受けないと言っていましたね。純粋で人が良いからだまされやすいし、不器用な男でした」

  早すぎる死を惜しむ声は多い。

 (日刊ゲンダイ2012年2月23日掲載)

芸能ランキング


carins300x30.gif
【GOODA】向井理さん登場!彼女に内緒!とっておきのBarスイーツも!