山口組系暴力団幹部の男が、組員であることを隠して生活保護費約６０万円を騙し取ったとして逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、山口組系傘下の暴力団幹部・桂重義容疑者（６２）です。
桂容疑者は去年４月から８月までの間、暴力団幹部として活動していたことを隠して「病気で働けない」などとウソの申請を行い、生活保護費約６１万円を大阪市から騙し取った疑いがもたれています。
暴力団員は不当な収入を得ている可能性が高いため、厚生労働省は原則として生活保護の申請を認めないよう自治体に通知しています。
調べに対し、桂容疑者は「暴力団は生活保護をもらえないと知っていたので黙っていた」と容疑を認めています。
桂容疑者は、去年末までに約３５０万円の生活保護を受給していて、警察は余罪が無いか捜査する方針です。

ＢＳＥ問題で牛肉の輸出が禁止されている中国に、関西空港から密輸しようとしたとして、去年１０月以降、７人が摘発されていたことが分かりました。

去年１０月、関西空港の出国カウンターで大量のスーツケースを持った旅行客を税関職員が不審に思い、職務質問したところ、荷物から５００キロ以上の牛肉が見つかりました。
大阪税関によりますと、中国ではＢＳＥ問題を受けて日本産牛肉の輸入が禁止されていますが、一部の富裕層の間では高級牛肉の需要が高く、個人旅行者が密輸するケースが相次いでいるということです。
去年１０月から１２月にかけて７件が摘発され、押収量はおととしのおよそ１１倍の１．５トンに上ります。
いずれも大量の牛肉を密輸しようとしていたことから、大阪税関は組織的な関与があるとみて警戒を強めています。

２２日、大阪市営地下鉄御堂筋線の梅田駅で起きた火災で、乗客らに避難を促す非常放送が流れていなかった事が分かりました。

【大阪市交通局の会見】
「この度は、ご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」

大阪市は２４日午後８時から会見を開き、２２日に地下鉄御堂筋線・梅田駅の倉庫で起きた火災について、発生を知らせて避難を促すための非常放送が流れていなかったことを明らかにしました。
放送は、火災を感知すると自動的に流れるよう設定されていますが、火災報知器と非常放送設備とを繋ぐ配線が、接続されていなかったということです。

また、消防が行なった立ち入り検査では、出火元の倉庫に本来の用途に反して可燃物が置かれるなど、管理体制に不備があったことも指摘されました。

交通局は、配線がつながっていなかった原因を調べるとともに、今後、１３３ある地下鉄の全ての駅で、放送設備の点検をおこなうことにしています。

大阪市営地下鉄の運転士が先月、電車の運転席でたばこを吸っていたことが明らかになりました。
運転士は「眠気を感じて吸った」と話しているということです。

22日、3000人が避難する騒ぎとなった地下鉄御堂筋線・梅田駅の火災。
清掃作業員が隠れて吸ったたばこが出火の原因として浮上していますが、今度はなんと、運転士が車内で喫煙していたことが発覚しました。

【記者リポート】
「運転士は、このホームの奥にある、電車の向きを変える線路内で喫煙したということです」

問題の運転士の男性（37）は先月23日、市営地下鉄・長堀鶴見緑地線の大正駅で、引き込み線に停車中に運転席の窓を開け、たばこを１本吸ったということです。

もちろん、駅の構内や車内はすべて禁煙。
運転士は交通局の調査に対し、「眠気を感じて吸った」と話しているということです。

事の発端は「車内がたばこ臭い」という乗客からの苦情でした。

交通局は運転士が喫煙を認めたあとも、事態を公表していませんでした。

【大阪市交通局 新谷和英局長】
「担当が事案を問題視していなかったのではないか。私どもの管理は問題があったと、申し訳なく思っています」

【地下鉄の利用者】
「車内で吸ってはいけないのは子どもでも分かる。常識外ですわ」
「普通の人も吸えないんでしょ、それは駄目ですね。橋下さんにギャフンと言わせてもらわないと」

22日に御堂筋線の梅田駅で倉庫が全焼した火災では、たばこの火の不始末が出火の原因と疑われています。
これまで、60歳代の清掃作業員が出火の直前に倉庫でたばこを吸っていたことを認めていますが、さらに別の作業員が出火前に喫煙していたことも明らかになっています。

滋賀県大津市で男子中学生が飛び降り自殺をした問題で、両親は24日、「いじめが原因だ」として、加害生徒３人と大津市に損害賠償を求める訴えを起こしました。

【両親コメント】
「このままうやむやなって風化していくことは、長男の本望ではありません」

去年10月、大津市内で中学２年の男子生徒（13）が、自宅マンションの14階から飛び降り自殺しました。

教育委員会の調査で、男子生徒は去年夏ごろから日常的な暴力のほか、ズボンを下ろされたり、鞄にチョークの粉を掛けられたり、さらには口の中に死んだ蜂を入れてくるなどのいじめがあったことが判明しました。
しかし結論は「自殺との因果関係は不明」というものでした。

【両親コメント】
「どのような人と結婚し、どのような孫を連れてくるのか。これからまだまだ育つ長男と見たい世の中がありました」

両親が独自で調査したところ、自殺の前日に「ぼく死にます」と加害生徒に電話をしていたことが判明し、さらにその生徒が「あほや、あいつ」と笑っていたことや、自殺した後も「根性なしだな」などと話していたことも分かりました。

両親は「自殺の原因はいじめだ」として、同学年の加害生徒３人とその保護者、大津市に対して、約7700万円の損害賠償を求めて提訴しました。

【両親コメント】
「早急に解明し、今、いじめに遭っている子どもたちの命を救うことができれば幸いだと思っています」

一方の大津市は「今後、訴状の内容を踏まえて適切に対処したい」とコメントしています。

大阪府で24日、起立して「君が代」を斉唱するよう義務付ける条例ができてから初めて、府立高校の卒業式が行われました。
32校のうち、６校の合わせて８人の教職員が起立しなかったということです。

24日は154の府立高校のうち。32校で卒業式が行われました。
大阪府では去年６月、学校行事で「君が代」の起立・斉唱を教職員に義務付ける条例が全国で初めて成立し、先月には起立を徹底するよう教育長が職務命令を出していました。

この高校では「強制されるのは納得しにくい」という教職員が数人いたものの、校長と話し合った結果全員が起立して君が代を斉唱しました。

【校長】
「公務員として仕事をやっているのでわきまえてもらうしかない」

【生徒】
「先生それぞれの自主性に委ねた方がいい」
【保護者】
「義務付ける必要は無いかなと思います」
「市民・府民に押し付けるなら反対。公務員というくくりならば、ちょっとは賛成」

大阪府教育委員会によりますと、24日は32校のうち６校の８人の教職員が起立しなかったということです。

【大阪府・松井一郎知事】
「命令違反を堂々とするということはその職務がご自身に合ってないんじゃないですかと。自らの進退を自ら考えられる方がいい」

起立しなかった教職員の処分について松井知事は、教育長に一任するとしています。

大阪市の橋下市長は、市議会議員と職員のやり取りについて全て記録し、情報公開する考えを示しました。
きっかけは、自らが代表を務める「大阪維新の会」議員の立ち居振る舞いです。

大阪市職員から橋下市長に寄せられた一通のメール…。
維新の会の市議会議員に対する批判が綴られています。

「維新の議員からの接触が一番程度が低く、露骨になっています」
「常識が無い。内容を言わずに呼びつけ、我々をいきなり詰問する」

一般的に市議会議員は、活動の一環として市の職員に対して要望や支援者の口利きなどを行います。
しかし、維新の会の議員はその態度があまりにひどすぎるとして、大阪市の職員が、維新の会代表でもある橋下市長に直訴したのです。

去年春の統一地方選で33人が当選し、大阪市議会でも一気に最大勢力に躍り出た維新の会。
そのうち20人は新人議員です。

維新の会大阪市議団は24日午後、急きょ会議を開き、そこで態度や立ち居振る舞いを改めるよう注意がなされました。

【維新の会大阪市議団 美延映夫幹事長】
「社会人としてのマナー、言動は強く考えて頂いて、戒めて頂きたい」

橋下市長は、職員に謝罪のメールを送ったことを明らかにした上で、議員からの要望や口利きについて全て記録し、情報公開する方針を示しました。

【橋下徹 大阪市長】
「議員と職員がやりとりがオープンになることによって、普通の感覚のやり取りになるんじゃないかと期待しています」

橋下市長は他に、議員に応対した際の職員の感想など記録し、公開する仕組みも検討するとしています。

兵庫県尼崎市で、住宅のインターホンが何者かに壊される事件が50件近く相次ぎました。
犯行の瞬間をインターホンのカメラが捉えていました。

自転車で通り過ぎた少年…。
その瞬間、何か棒のようなものを叩きつけました。

今月20日、尼崎市の住宅で住人の男性が、インターホンのボタンの部分が壊されているのを見つけました。

【被害者の男性】
「ボタンが押せない状況です。最初、車がひっかっかったんかなって思ったけどなんでこんなことになってるんやろって思いました」

インターホンには録画機能が付いていて、男性が19日午前６時半ごろの映像を見てみると、何者かがインターホンを壊す瞬間が映し出されたのです。

近所ではこの日の未明ごろから、インターホンが壊される被害が46件相次ぎました。

映像をもとに警察が捜査したところ、近くの中学校に通う１年生と３年生の男子生徒が、自転車に乗ってゴム製のハンマーでインターホンを壊して回ったことを認めたのです。

【被害者の男性】
「腹立たしいですけどね。若い人なんで、しっかり反省して物の大切さとか分かる大人になってほしいですね」

調べに対し２人は「ごめんなさい。いたずらでやりました」と話しているということです。

従業員の女子高生が酒を飲んだ後、死亡した、大阪・ミナミのガールズバーで、警察は１８歳未満の女性４人を深夜に働かせていたとして、経営者の男を再逮捕しました。

労働基準法違反の疑いで再逮捕されたのは、中央区東心斎橋のガールズバー「ＳＯＲＡ」の経営者・阪田淳容疑者（２７）です。
調べによりますと阪田容疑者は今月１１日から１２日にかけて、１８歳未満の女性４人を午後１０時以降に働かせていた疑いがもたれています。
阪田容疑者は無許可で店を営業していたとして、すでに逮捕されていました。
この店では、従業員が客に酒をおごってもらう度に給料が増えるシステムになっていて、今月１２日には従業員の１８歳の女子高生が酒を飲んだ後、急性アルコール中毒の疑いで死亡しており、警察が経緯を調べています。

神戸の異人館街のレストランが全焼した火事を受けて、異人館「風見鶏の館」で緊急の消防訓練が行われました。

神戸市中央区の異人館「風見鶏の館」では、建物内で出火したという想定で緊急の消防訓練が行われました。
異人館街では今月１４日、築１００年以上の「旧グラシアニ邸」を改装したレストランが放火とみられる火事で全焼しました。
「風見鶏の館」には年間３０万人の観光客が訪れるとあって、訓練では職員らが初期消火以外にも観光客の誘導方法を確認していました。

【風見鶏の館・森田悦二館長】
「守ろうという気持ちをみんなが持てたらなと思います」

神戸市は、今後、異人館街の防災計画を作る方針です。

今月大阪府高槻市にある銀行のＡＴＭからおよそ４２０万円を盗んだとしてＡＴＭの管理をする警備会社の男が逮捕されました。

窃盗の疑いで逮捕されたのは、警備会社「東洋テック」の嘱託社員青木忠雄容疑者（６２）です。
調べによりますと青木容疑者は、今月６日高槻市のＪＲ摂津富田駅前にある銀行出張所のＡＴＭから、現金およそ４２０万円を盗んだ疑いが持たれています。
事件当時、出張所のドアやＡＴＭなどは壊されておらず、警備会社から鍵がなくなっていたため警察は関係者から話を聞いていました。
また事件当日の防犯カメラに青木容疑者とよく似た人物が、関係者以外入ることができない場所に出入りする姿が映っていたということです。
青木容疑者はこのＡＴＭのトラブル処理を担当していて調べに対し「全く身に覚えがない」と容疑を否認しています。

２３日、兵庫県姫路市のパチンコ店のガラスにけん銃の弾が打ち込まれているのがみつかりました。警察は発砲事件とみて調べています。

２３日午前９時前、姫路市のパチンコ店「レイズパーク」で、出勤してきた店員が店のガラスに穴が開いているのをみつけ警察に通報しました。
警察が調べたところ、厚さ１センチほどのガラスに直径８センチと２センチの穴が２ヵ所開いていて、店の中と外に拳銃の弾があわせて３つ落ちていました。
店の従業員や近所の人によりますと、２３日午前１時ごろに車のタイヤがパンクするようなパンパンという音が数回聞こえたということです。
警察は何者かが店にけん銃の弾を撃ち込んだとみて、防犯カメラの映像を解析するなど器物損壊と銃刀法違反の疑いで捜査しています。