※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

“会社設立直後から毎年損失”

2月25日 4時0分

“会社設立直後から毎年損失”
K10032779811_1202250622_1202250627

投資運用会社のAIJ投資顧問が運用していた企業年金の資金の大半がなくなっていた問題で、この会社は顧客に対しては「安定して利益が出ている」と説明していましたが、実際には会社設立の直後から毎年損失を出し続けていたことが関係者への取材で分かりました。

東京・中央区にある投資運用会社のAIJ投資顧問は、顧客の企業などから預かったおよそ2000億円の年金資金の大半がなくなっていることが明らかになり、24日、金融庁から業務停止命令を受けました。
AIJ投資顧問は顧客に対してこれまで、「運用によって安定して利益が出ている」と説明していましたが、関係者によりますと、会社を設立した翌年の平成17年に損失を出して以降、毎年、損失を計上していたということです。
年金資金の運用の実態についてAIJ投資顧問は証券取引等監視委員会の検査に対し、「アメリカや香港の金融会社を通じて運用を行っていたが、現在、金融資産の残高はおよそ200億円しかない」と説明しているということです。
企業などから預かったおよそ2000億円の9割がなくなったことになり、監視委員会は、巨額の損失を出したいきさつの解明を進めることにしています。