国公立大学の2次試験の前期日程が25日から始まり、全国159の大学で受験生が試験に臨んでいます。
このうち東京・文京区の東京大学では、冷たい雨が降っていたため予定より早い午前8時に開門になり、傘をさした受験生が次々に構内に入りました。
受験生たちはそれぞれの試験会場に向かい、午前9時半から最初の国語の試験に臨みました。
岐阜県の男子の高校生は「本番の日を迎え、靴下はびしょぬれですが、天候とは違って晴れやかな気分です。理系の分野に進んで日本の技術を支えていく人間になりたいです」と話していました。
また神奈川県の女子の高校生は「あこがれの大学に立ち、とても楽しみな気分です。精いっぱい頑張ります」と笑顔で話していました。
京都市左京区の京都大学には、およそ8000人の受験生が集まり、このうち法学部の試験会場では、試験監督が注意事項を説明したあとに問題が配られ、受験生は緊張した様子で開始時刻を待っていました。
京都大学では去年の2次試験で、受験生の1人が試験中に携帯電話を使ってインターネットの質問サイトに入試問題を投稿する事件があり、大学は、試験中に携帯電話を使うことは不正であり、受験資格を失うことや、試験中に携帯電話をかばんにしまわなかったり、机の下やポケットに長い時間手を入れたりした場合は、文書で警告することを募集要項に明記しました。
兵庫県から来た受験生は「きょうは頑張ります。去年のネット投稿事件で試験監督が厳しくなるかもしれませんが、不正をしない人には関係ないことです」と話していました。
一方、仙台市青葉区の東北大学の理学部と薬学部、それに宮城教育大学では、雪の影響で周辺の道路が渋滞しているため、午前10時の試験開始を、それぞれ10分から30分繰り下げて行っています。
ことしの国公立大学の出願者は49万4813人で昨年度より9380人減りました。
平均の志願倍率は国立大学が4.6倍、公立大学が6.4倍で、国公立大学全体では4.9倍と昨年度とほぼ同じになりました。
国公立大学の2次試験の前期日程の合格発表は公立大学が来月1日から国立大学が来月6日から行われます。
[関連リンク] |
|