永井出る！！

　名古屋グランパスのＦＷ永井謙佑（２２）が２４日、２５日に予定されているＪ２松本との練習試合に“強行出場”する考えを示した。Ｕ−２３代表として五輪予選のマレーシア戦に出場。２３日夜に帰国したばかりだが、疲れは関係ないと力説。グランパスモードに頭を切り替え、開幕スタメンを目指す。

　４点を奪って大勝した２２日のマレーシア戦から２日、トヨタスポーツセンターへ現れた永井に穏やかな笑顔が浮かんだ。「マレーシアは暑かった。でも勝ってよかった。五輪へ前進？　そうですね」。後半途中出場から約３０分間プレーして勝利に貢献。ロンドンへ近づいたという手応えを感じていた。

　２４日の練習は疲労を考慮されて別メニュー。約１時間、軽めに体を動かした。Ｕ−２３代表が集合した１７日以来、練習、試合、移動と休みなく過ごしてきたこともあり、２５日の松本戦の出場は微妙だったが、永井の頭に「欠場」の２文字はなかった。「明日は普通にやる。マレーシア戦もちょっとしか出ていないし、そんなに疲れはありません」と気丈に言い切った。

　グランパスで試合に出るとなると、１５日の大分高との練習試合以来。連係面ではほとんど“ぶっつけ本番”となるが、それでも出場を切望するのはチーム内での激しいポジション争いがあるからだろう。「とにかく試合をしたい。みんなとプレーがしたいんです」と永井は言う。

　グランパスの前線はケネディ、玉田、小川、金崎とタレントが豊富。１９歳の田中輝も台頭してきた。五輪代表でエース格の永井といえども、うかうかできない状況。少しでも試合に出場し、連係を深め、アピールする考えだ。

　「開幕から先発で試合に出続ける」とスーパーサブ脱却をもくろむ２年目。永井は休みなく動き続ける。　（木村尚公）