佐賀市立小学校の男性教諭が女子児童のスカート内を盗撮した問題を受け、市教委は23日、市役所で会見を開いた。東島正明教育長が「教員の立場を悪用した極めて卑劣な行為で許されるものではない。被害に遭った児童や保護者などに大変なご迷惑とご心配をおかけした。心からおわび申し上げたい」と謝罪した。
市教委によると、男性教諭(39)は22日昼、課外活動をしていた教室でスマートフォンを使い盗撮した。学校が確認した写真は5枚連続で撮られていた。
被害に遭った高学年の女子児童は盗撮を目撃した別の女子児童から事実を聞き、「先生がスカート内を撮っている。どうしたらいいか」と保健室の養護教諭に訴えた。その時は冷静さを保っていたが、23日は腹痛を理由に学校を休んでいる。
23日に会見した市教委は、「被害に遭った児童の保護者から、『子どもの名前、在籍校が明かされないように配慮してほしい』と強い要望があった」などとして、盗撮した男性教諭の氏名や勤務している学校名を公表しなかった。
市教委は23日夕、市内の全小中学校長を集め、臨時校長会を開催した。「子どもの個人情報に関わる」(市教委)と非公開にしたが、事案の報告と再発防止を指導したという。