東京電力福島第一原子力発電所の半径20キロの上空は、これまで航空機の飛行が禁止されていましたが、国土交通省は、放射線量が飛行の安全性に問題がないレベルまで下がったとして、25日から飛行禁止区域を半径3キロの上空に縮小しました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、国土交通省は去年3月、原発から半径30キロの上空を、去年5月からは半径20キロを上空を飛行禁止区域に設定していました。
しかし、去年12月に政府が原子炉の温度が安定して100度以下になる「冷温停止状態」を宣言したことを受けて、今月、文部科学省とともに半径20キロの上空の放射線量を調べました。
その結果、航空機の最低安全高度の上空150メートルの放射線量は1時間当たり最大12マイクロシーベルト程度で、国土交通省は、航空機の飛行の安全性に問題はないと判断しました。
福島第一原発の上空は、旅客機の航空路にはなっていませんが、国土交通省は、25日午前0時から飛行禁止区域を福島第一原発から半径3キロに縮小し、航空関係者に通知しました。
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