沖縄はんの碑の会設立総会の参加者=13日、ぎのわんセミナーハウス
沖縄戦で亡くなった朝鮮半島出身者の慰霊のため、2006年5月に読谷村瀬名波に「恨(ハン)之碑」を建立した恨之碑建立をすすめる会沖縄は13日、宜野湾市のぎのわんセミナーハウスで解散総会を開き、同時に特定非営利活動法人(NPO法人)沖縄はんの碑の会の設立総会を開催した。同会代表に就任した安里英子さん(59)は「これからが出発。調査など膨大な仕事があるが、韓国の市民団体と連携しながら進めていきたい。沖縄戦の被害者であると同時に加害者でもあることを自覚して、まだまだ封印された問題に一つ一つ取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
席上、高橋哲哉東京大学大学院総合文化研究所教授が「戦後責任再考―沖縄・朝鮮・日本」と題して記念講演した。
高橋氏は「憲法9条で無くなった日本軍の代わりに守ってくれるのは米国だという止めどない対米従属が始まったのではないか」と指摘した。その上で「戦後の沖縄のことを考えるとき、天皇のことをぬきには考えられないと思っている。戦争責任の問題を忘れることはできない。天皇制の戦争責任を問いきれなかったことが日本人の最大の戦後責任である」と訴えた。
また、NPO法人の設立について「碑ができたことは一歩。これで安心するのではなく、一人でも多く戦死した人の名前を明らかにしなければいけない」と述べ、今後の活動に期待を寄せた。
恨之碑建立をすすめる会沖縄の平良修共同代表は、碑の建立までの募金活動やさまざまな人の協力があったことに感謝を述べた。沖縄はんの碑の会では、入会を呼び掛けている。問い合わせは西岡信之NPO沖縄はんの碑の会副代表兼事務局長090(3970)8772。
次の記事:燃料高騰、産業に打撃 岸田担...>>
今日の記事一覧 今月の記事一覧 最近の人気記事
ウィークリー1毎日更新!求人情報ならこちらから!
ぷらっと沖縄県内最大級!!お店選びが楽しくなるサイト!
総合住宅展示場アワセベイ住みたい家がここにあります。
しんぽう囲碁サロン世界中の囲碁ファン会員と対局
ライブカメラ琉球新報泉崎ビルに設置したライブカメラ
りゅうちゃん商店ウェブサイトからも購入可能に!
ちょBit新報パーソナルアド
琉球新報開発豊富な実績と媒体で、沖縄の心を結ぶ代理店です
琉球新報の本琉球新報の本がネットでも購入できます
週刊レキオ生活情報満載の副読紙。毎週木曜お届け
新報カルチャーセンター130講座 学ぶ楽しさがいっぱい
新報ローカルブログミニコミ紙連動のローカル情報
〒900-8525 沖縄県那覇市天久905
紙面・記事へのお問い合わせは、読者相談室までどうぞ。
電話098(865)5656 (土日祝日をのぞく平日午前10時〜午前12時と午後1時〜午後4時)
©The Ryukyu Shimpo
本ウェブサイト内に掲載の記事・写真の無断転用は一切禁じます。すべての著作権は琉球新報社または情報提供者にあります。