2011年12月28日19時38分
年の瀬が迫り、宮城県南三陸町の魚屋「さかなのみうら」は大忙しだ。社長の三浦保志さん(57)は仕込みに追われる。「この地域ではおせちと一緒に刺し身を食べる。盛り合わせがよく売れる」
港近くにあった店舗は、津波で鉄骨だけを残し流された。「ふんばろう南三陸」という看板を掲げて元の場所での復活を目指したが、地盤沈下の影響で満潮時に浸水するなどして断念。高台の空き店舗を借りて9月29日に店を再開した。
集まった支援物資を仕分けて、必要な人に届けるボランティアの代表もしている。「全国からの支援がなければ店は再開できなかった。これからも、つながりを大事に、魚を売っていきたい」(西畑志朗)