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極小の大気汚染物質 各地で基準超

2月25日 4時55分

極小の大気汚染物質 各地で基準超
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健康への影響が指摘されている、「PM2.5」と呼ばれる極めて小さな粒子状の大気汚染物質について、環境基準が設けられて初めて全国各地で大気中の濃度を測定した結果、幹線道路周辺の90%以上、住宅や学校などの生活空間でもおよそ68%で環境基準を上回ったことが分かりました。

大気汚染物質の「PM2.5」と呼ばれる物質は自動車の排気ガスや工場からのばい煙などに含まれる直径が1000分の2.5ミリ以下の極めて小さな粒子で、人が吸い込むと呼吸器系や循環器系の疾患を引き起こすと指摘されています。
環境省は「PM2.5」の環境基準を3年前に設けましたが、昨年度初めて全国73か所で大気中の濃度の測定しました。
その結果、「PM2.5」が測定できた46の地点のうち、幹線道路周辺のおよそ92%で、住宅や公共施設など生活空間でもおよそ68%で、それぞれ環境基準を上回ったことがわかりました。
この結果について、環境省は測定器の不適合もあって測定できた地点数は少なかったものの、全国各地で環境基準を上回っていると推測しています。
環境省は事態を重くみて、さらに地点を増やして測定を行うとともに発生源の把握や「PM2.5」の成分の解明を進めることにしています。