戦後に戦犯が収容された巣鴨プリズン(東京)を慰問に訪れ、A級戦犯10人から寄せ書きの色紙を贈られた笹森恵子さん(79)が24日、広島市中区の原爆資料館に色紙を寄贈した。笹森さんは「色紙は二度と戦争がないようにという証しだ。私の戦争反対の思いが広がってほしい」と語った。
色紙は「態度を恭しくする・身を慎む」を意味するとみられる「容敬」という言葉の下に「木戸幸一」「賀屋興宣」など10人の署名が並ぶものと、ほかの戦犯らの名前も並ぶ計2枚。
笹森さんら広島で被爆した女性9人が1952年、巣鴨プリズンを訪問した後に贈られた。