(2012年2月21日付け北海道新聞 「ワタミ社員の過労自殺を認定 入社2カ月の26歳女性」より)
4年前、大手居酒屋チェーン「和民」で働いていた26歳の女性社員が、入社から2か月後に自殺したことについて、神奈川労働局は、残業が月に100時間を超えるなど過労が原因だったとして、女性の死亡を労災と認定しました。
女性は2008年4月に入社し、横須賀市内の居酒屋に勤務。連日午前4〜6時まで調理業務などに就いたほか、休日も午前7時からの早朝研修会やボランティア活動、リポート執筆が課されました。
そして、入社からわずか2ヶ月後の6月12日、女性は自宅近くのマンションから飛び降りて自殺したのです。
労働局審査官は、この女性が深夜勤務で時間外労働が月140時間を超え、朝5時までの勤務が1週間続くなどしていたこと、休日や休憩時間も十分に取れる状況ではなかったうえ、不慣れな調理業務の担当となり、強い心理的負担を受けたことが主な原因となった、と指摘して、2012年2月14日付けでこの自殺を仕事の過労が原因による労災と認定しました。
4〜6月の2か月間の時間外労働時間は計約227時間でした。審査官は「業務の負荷が主因で適応障害を発病し、自殺を思いとどまる力が著しく阻害されていたと推定できる」と認定しました。
業務と自殺の因果関係を認めたのは当然といえるでしょう。
これに対して、親会社の「ワタミ」は「内容を把握していないため、コメントは差し控えさせていただきます」としています。
ところが、ワタミの渡邊社長がこんなツイートをしているのです。
「労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理できていなかったとの認識は、ありません。ただ、 彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです」
(Twitterより引用)
大人達の責任 子供達の未来のために(渡邊美樹社長のホームページ うちの事務所名とかぶっていて余計に腹が立つ)
社員の幸せが第1と言いながら、入社したばかりの社員に月140時間以上も時間外勤務させて死なせてしまったのに、「労務管理できていなかったという認識はありません」って、よくも言えたものです。
そんなにはっきり覚えているのなら、状況をわかってて過労自殺させてしまっているじゃないか。あんたという人間が残念や。
こんな風に無責任・無神経なことを社長が考えているなら、会社としてノーコメントではなく、「悪いことをしたとは思っていない」と、そうコメントすれば良いのです。
悪評は耳に入っていましたが、この渡邊美樹という社長だけは、ほんまに、どんだけ偽善者か。
森さんの両親によりますと、手帳に記された日記には亡くなるおよそ1か月前に、「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」と書かれていたというのです。
その日記が下の画像です。
(2012年2月21日付け北海道新聞 「ワタミ社員の過労自殺を認定 入社2カ月の26歳女性」より)
涙なしには読めないです。身体が震えます。
誰か助けてやれなかったのか。。。。
遺されたお母さんは「一生懸命、頑張ってると思っていました。なぜ、もっと早く苦しんでいることに気づいてやれなかったのかと悔やんでも悔やみきれません」と話しておられました。
親御さんは辛いですよ。。。。。しかし、親御さんには罪はない。
ワタミが、この過労自殺事件の加害者です。
和民は、現代の女工哀史か?!蟹工船か!!?
加害者の責任者がこんなコメントをして許されるのでしょうか。久々に頭に来ました。
一生、絶対に利用しません。
被害者の娘さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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ワタミ社員の自殺、労災認定 入社2カ月の女性
居酒屋「和民」を展開するワタミフードサービス(東京)の神奈川県横須賀市の店に勤め、入社2カ月で自殺した女性社員(当時26)について、神奈川労災 補償保険審査官が労災適用を認める決定をしたことがわかった。横須賀労働基準監督署が労災を認めず、遺族が審査請求していた。
決定は14日付。決定書や代理人弁護士によると、女性は2008年4月に入社し、横須賀市内の居酒屋に勤務。連日午前4〜6時まで調理業務などに就いた ほか、休日も午前7時からの早朝研修会やボランティア活動、リポート執筆が課された。6月12日、女性は自宅近くのマンションから飛び降りて自殺した。
審査官は、深夜勤務で時間外労働が月100時間を超え、休憩や休日も十分に取れなかったと指摘。不慣れな調理業務に就いていたことにも触れて、「業務による心理的負荷が主因となって精神障害を発病した」と認定し、業務と自殺の因果関係を認めた。
女性の父親(63)は「過酷な労働条件で、会社に責任があると認められたのはよかった。同じ状態で働いている人を少しでも救ってほしい」と話した。
親会社の「ワタミ」は「内容を把握していないため、コメントは差し控えさせていただきます」としている。
朝日新聞 2012年2月21日22時53分
私は貴方を応援しますヨ。
日本で一番残業の多い会社では?
奴隷のようだ。店員さんのために、ワタミには
行かないほうがいいのかな?
ワタミの社長のしゃあしゃあとした科白に、心から怒りを感じます。
連日膨大な残業をさせられ、休日の研修会やボランティアも強制されるなんて。これでは、他の企業のボランティアも信用できなくなってしまうくらい、イメージを悪くします。
それにしても、この社長、政治にも触手を動かして、いやらしいこと、この上もない。
本人は立身伝中の人物を気取っているのかもしれませんが、従業員を奴隷のようにこきつかい、貴重な休日まで魔物のように支配しているだけではないですか。
橋下氏も、府知事時代に幹部職員を自殺させていました。このことを思い出して、二重に怒りがこみあげました。
もう、立身伝の人物など信用しません。
ワタミ社長が恐ろしいなと思ったのはこの事件が発生した2008年には、主立った正式なコメントがこの人からなかったこと。つまり「明らかな過労自殺」なのに法の決定が下るまではそれを認めなかったことです。
ノロウィルスの隠蔽や賃金の未払い問題等、過去に様々な問題を起こし、それでも世間では「成功者」としてメディアにちょいちょいでてくる。一体どうなってるんでしょうね?
日本全体に蔓延している、この「経営者」を頂点に置くヒエラルキーを覆さない限り、こういう人はこれからも出てくるんでしょうね。。。
今後も至極的を得た、それでいて痛烈なコメントをぜひ期待しています。
しかし、ワタミを批判するのは難しいことなのでしょうか。
ブロゴスでも競い合ってブロガーが批判するかと思ったのですが、誰も追随者がいなくて驚いていますw
橋下大阪市長を批判するときの逆風に比べたら全く勇気など要らなかったのですが、教えてください。
実は冒頭に、渡邊氏のツイートではなく、この女性の遺書を載せるのはかなり迷いました。
でも、良かったんだと思います。
この記事が鎮魂の一助になりますように。
p.s.
日付なおしておきます。ありがとうございました。
日本の構造そのもの。権力、財力、人脈があれば、多少の事はまかり通るので、法律や常識はどうでもよくなるのだろう。
マスコミにも困ったものだ。
本当の悪は叩かない。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1697943.html
社長の「労務管理出来ていなかったとの認識はありません」というコメントを見て、ほんとうに驚きました。
こんな人物を堂々と登場させているマスコミの異常さにも失望します。
大阪市の橋下市長は、これでもこの男を使うのだろうか?
福祉事業でも若者を低賃金業界でも驚く安さで雇用して若者雇用の創出、福祉活動への貢献などと言っています。
本当の姿を見抜かないと。
マスコミが映す姿はほんの一部でしかありません。
さて、「辞めればいいじゃない」ですが、これは頭脳が正常に働いていればそのような判断も可能ですが、通常、会社から給料をもらって働いていれば多少のことはがんばって働いてしまいます。
多少のことなら問題ありませんが、睡眠もろくに取れない状況が長期間にわたって継続すると、人間の頭脳も疲れてしまって最後はどんなに過重労働させられていても辞めるという選択肢が頭に浮かばなくなってしまいます。
会社の管理職は上から成果達成のフォローを受けて追いまくられている身ですから、部下の健康を気遣うなんてありません。同僚も自分のノルマを達成するために同じ状況になっているので、他人のことなど気にしていられません。
痛ましい出来事を防ぐには家族の支えが必要不可欠です。
大学でて1.2年で副店長、店長となりましたがそれこそ名ばかり店長で毎日がサービス残業睡眠とらずに会議に出てレポート書かされいったいいつ寝れる?
なぜもっと早くに発覚しなかったのかが不思議でなりません。
このたびの件で労災認定されたから声を上げたのでしょう。
あの立派そうな事を言っている渡辺偽善者よ!!
反省せよ!!
勤務時間(拘束時間)労働基準に沿った形でしょうが、非常に長く感じられたという気がします。本当に明けても暮れてもホッとする暇がなく多分どの店舗でも営業終了(営業終了後は平日3時または土日祝祭日前日は5時)後にミーティングをされていると思いますので当然きっちり帰宅できるわけではありません。時にはワタミ塾なるものに社員は出なければならず、当時本社が蒲田に有りましたので、首都圏の店舗に配属された社員は寝る間もなく電車に揺られ(唯つ寝られる時間はこの時間しかありませんが)本社に向かいます。塾は昼ごろに終わりますが、あと何時間後には出勤するという生活が続くわけでして、営業成績の良い店舗はもちろんのこと成績の悪い店舗は多分ミーティングも長いでしょうし、社員は営業成績を良くする為に反省材料をもとにさらにアイデアや工夫を試行錯誤しなければならないと思います。
このように追い込まれてしまったのは想像ですがアルバイト、パートではなく社員という重さを感じながら(オーバーかもしれませんが)何時間も(サービス)残業をしなければならず、寝る暇もない状況で正常な判断ができない状態で苦手なものがなかなか達成できず周りから(雰囲気も含めて)責められながら自分自身にジレンマを感じつつ次第に陥ってしまってさらに真面目な性格ということで自責の念を感じていたとすれば正常な判断が効かないのも当たり前で、残念な結果になったんではないかと思います。
私もしっかり休息(睡眠)を取らないと正常な判断がしづらくなる人間でして、店舗配属当初は使命感と達成感で踏ん張りが効きましたが、寝る暇も惜しんでという状態が続くことで、寝ていても出勤時間が気になって眠りが浅かったり、我慢しきれず気がつくと一瞬深く眠ていたという時もありますが、就業中、キッチンで調理をしていて集中できず手を切ってしまったり、炒め物をしていて睡魔が襲いフライパンに材料と一緒に自分自身の手も炒め(痛め)てしまったという経験がありまして、人によってかもしれませんが十分な休息(睡眠)が取れていないことでの正常な判断が出来ない状態だったことによるものだと思っております。
そいった意味では、ワタミの社長(渡辺美樹氏)は若者雇用の創出、福祉活動への貢献などと立派なこと言っていますが、低賃金、重労働させる企業と言っても過言ではないと思っておりますし、以前はしょっちゅう利用しましたが、今後は利用しません。ますます利用したくなくなりました。
彼女の心の叫びを、一緒に働いていた同僚や上司が気付かなかったはずはありません。特に、上司は。
この件をきっかけに、社員の労務管理が改善されるといいのですが。
今頃になって労災認定しても自殺した彼女の生は還ることはありません。
もちろん最も責められるべきは鬼畜・渡邉美樹であるのは言うまでもありません。
模範経営者ヅラして言って来たことと実際にやって来たことがあまりにも違いすぎる。この者の裏表と鬼畜ぶりを見抜けなかった人は多いと思いますが、ワタミ側による買収や脅しのかからないネットや一部週刊誌では何度も採り上げられて来たいくつもの怨嗟の声に耳を向けられなかった多くの政治家・識者がいかに多かったか。そういった政治活動をしている我々にも反省する余地はありそうです。
そういう人の痛みがわからない人間は、ワタミの社長と同じだし、必ず自分にそういう機会が訪れるでしょう。