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'12/2/24

白木高、校歌斉唱で歴史に幕



 広島市安佐北区の白木高が本年度末で廃校となる。3月3日の最後の卒業式で、3年生32人が巣立つ。当日は卒業式に続いて同窓会などが閉校式も開催。住民たち約400人が出席し、全員で校歌を斉唱して84年の歴史を締めくくる。

 卒業式と閉校式の会場となる体育館に、縦6メートル、横7メートルの模造紙に校歌の歌詞を記した書道作品を掲示。斉唱の際に見てもらう。

 仕上げたのは卒業生のうち、選択教科で書道を履修した5人。歌詞に出る白木山や三篠川など周辺の自然をモチーフに、緑や青のスプレーで背景の色を付けた。担当者の一人、佐々木淳君(18)は「最後に心を一つにしていい作品ができた」と満足そうだ。

 同校は私立の高田中学院として1927年に創立。高田中、高田高、高南高と校名が変わった。戦後の移管で広島県立となり、68年に現校名になった。2010年度から生徒の募集を停止。卒業生は3年生を含めて5708人になる。

【写真説明】校歌を記した書道作品の上で3年間を振り返る生徒会の大内建汰副会長(左端)や、佐々木君(左から3人目)たち




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