報道特集スペシャル「百人百熱」 韓国・盧武鉉大統領 本音で直接対話 韓国の盧武鉉大統領と市民の対話を読む
大統領ってどんな人?

「盧大統領を支えた若者たち」

田丸 ありがとうございます。それではですね、ちょっとここからは盧大統領を支えた若者たちというところでテーマを移していきたいと思うんですが、草なぎさん、もう何度も韓国にいらっしゃって向こうの若い方たちとも交流なさってますよね。日本の若者たちと韓国の若い人達との一番の違いっていうのはどんなとこですか?

草なぎ えーそうですね、少し、日本の若者より、韓国の若者の方のほうが政治に関して関心が深いんじゃないかなと思います。それには僕が思うには、兵役制度があるので、それが大きく影響しているのではないかと思います。

田丸 そんなところでどうですか、直接盧大統領に・・・

草なぎ それでは兵役制度についてちょっと伺ってみたいと思います。(韓国語で兵役制度について質問)アン・ジョンファン選手も入隊しましたが、若者にとって兵役はこの先なくなることはありますか?

盧大統領 いつかは韓国も今のような強制的な兵隊制ではなく、募集制に変えることが出来ると思いますが、しかし今は全国民がみんな義務的に軍隊に入らないといけないような徴兵制度をとらないわけにはいかない状況です。若者たちが軍隊に行って、大変人生のいい時期を軍に入ってちょっと損をしているような考え方を持っていたりもしますが、しかしながら私たちの現状はそれを通じて国家の安保を守り、また個人はその過程を持って成熟が出来るというというような長所もありますので、当分の間はこの兵役制度がそのまま維持されるかと思います。

草なぎ (韓国語でお礼)

田丸 はい、さて大統領ですね、秘蔵VTRがありましたので、ご覧頂きましょう。

(20年前、盧大統領にヨットを教えた井上良夫さんのビデオレターを見て)

田丸 井上さんですね。

筑紫 覚えてらっしゃいます?

盧大統領 はい。井上先生はとても記憶に長く残っており、今もお会いしたい方です。

田丸 「釜山港へ帰れ」は今もお歌いになっていらっしゃるんですか?

盧大統領 「釜山港」ですか。今はよくやっておりません。

田丸 さて、大阪の皆さん、お待たせしました。盧大統領にいかがですか?質問はありますか?

加藤アナ(大阪) 大阪市の中心部、中之島にあります中央公会堂です。大正7年に作られたこの歴史的な建築物。長く市民に愛されてきました。今日はこの大ホールに18歳から80歳まで31人の方が集まってらっしゃいます。もう、大統領に質問がしたくてウズウズしていると思います。さっそく、それではこちらから質問をしていこうと思います。じゃあみなさん元気良くいきましょう。では、まずカネダさん。大学生の方です。質問をどうぞ。

質問者(女) 大統領のご家庭はカカア天下でしょうか。それとも亭主関白なのでしょうか。

盧大統領 うちの家で、ですね。

筑紫 はい。

盧大統領 伝統的に韓国の女性達は、倉庫の穀物や財産を入れておく倉庫の鍵を女性が管理をしておりました。今は韓国の女性達はその夫の預金通帳を持っていれば・・・その給料が通帳に直接入ってきます。しかし、社会的な領域ではまだ女性が大いに発展することは出来ませんでしたが、家庭における確実な主導権を握っています。今、私の家内もそうです。