4月1日よりTaqMan PCR法によるB型肝炎ウイルス検査の定量検査が保険診療で行われるようになりました。
この検査法の導入により、各検査受託会社では、
HBV-DNA定量《TMA法》
HBV-DNA定量《ロシュ/PCR法》
HBV-DNAポリメラーゼ
の検査は、今年夏頃までに行われなくなります。
新しく導入されるB型肝炎ウイルス定量検査法は、HBV-DNA 定量《TaqManPCR 法》。
保険点数は、
検査実施料 290点(D023「3」微生物核酸同定・定量検査)
判断料 150点(微生物学的検査判断料)
検査結果の表記 定量結果:1.8 Logコピー/mL未満(定量下限)
増幅反応シグナル:検出せず
※検査結果の表記の注釈
本法は既存の核酸増幅検査よりも幅広いレンジで測定が可能で、特に定量下限が1.8Log コピー/mL まで拡大したことでこれまで以上に抗ウイルス療法薬の治療効果の判定に有用となります。また、従来法のPCR 法およびTMA 法との相関性も良好です。
本試薬では、測定値が定量下限未満(1.8Log コピー/mL 未満)であっても増幅反応シグナルが
“検出”された場合は、HBV-DNA が“検出された”ことを表します。測定結果は定量結果と増幅反応シグナルの有無を併せてご報告致します。(三菱メディエンス(株)のお知らせから)
各検査法での検出限界
TaqManPCR 法 1.8 ~ 8.8Log コピー/mL
PCR 法 2.6 ~ 7.6Log コピー/mL
TMA 法 3.7 ~ 8.7 LGE/mL
HBV DNA ポリメラーゼ 30 cpm ~(6Log コピー/mL~)
抗ウイルス剤の治療効果や投与を終了する時期の判断などに有用だと思われます。
【資料】 臨床検査受託会社 SRLのお知らせ
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