Telaprevir が C型肝炎 の 治癒率 を改善

アメリカでは推定270～390万人が
C型肝炎 を罹患しているといわれており、
毎年1万2,000人が死亡しています。

C型肝炎 は、肝硬変や肝臓癌を引き起こすといわれています。

C型肝炎 ウイルスは、血液から感染するため、
不法薬物を注射したり、輸血や血液製剤の投与によって
C型肝炎 に罹患します。

現在の治療法は、インターフェロンαと
リバピリンとの併用療法ですが、
作用機序はよくわかっていません。

アメリカでもっとも多くみられる
遺伝子型1 C型肝炎 の 治療 には約1年かかるといわれており、
その 治療 の副作用には、インフルエンザのような症状や、
貧血、うつ症状といったものがあります。

この 治療 は患者にとってあまりに負担が大きいため、
多くの患者は 治療 が完全に終了する前に根を上げて
治療 を止めてしまいます。

しかし、Vertex社の試験では、
Telaprevir を利用した 治療 を受け、治癒 した
患者の約70%で、必要とした 治療 期間は
約半年だったということです。

治療 期間が短いうえに、 治癒 率も高いため、
多くの患者が治療を継続したと専門家は語っています。

Vertex社の臨床試験は、遺伝子型1 C型肝炎 を罹患しており、
過去に治療を受けたことがない1,095名を対象に実施されました。

被験者には、Telaprevir またはプラセボを
12週間または8週間投与しました。

また、インターフェロンとリバピリンの標準的治療法を
24週間または48週間行いました。

その結果、
治療完了から24週間後の血液検査で
ウイルスが検出されなくなった患者は、
Telaprevir 12週間投与群で75%、
Telaprevir 8週間投与群で69%でした。

Telaprevir の標準用量と従来の治療法を併用した場合、
約75%の患者が完治したのに対し、
従来の治療法だけだった場合は44%でした。

この結果を受けて、Vertex社の株価が
12%も上昇したことを考えると、
市場からも大きな期待を受けているようです。

Hepatitis C Drug Raises Cure Rate in Late Trial