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津波で被災した松からギター

2月24日 20時25分

東日本大震災の津波で被災した宮城県東松島市の松を使ったギターが岐阜県可児市で作られ、来月、東京で開かれる震災からの復興をテーマにしたミュージカルで演奏されることになりました。

被災した松でギターを作ったのは、岐阜県可児市のギター職人、小池健司さんで、24日は、可児市の工房にミュージカルの関係者が訪れ、津波で被災した松から小池さんが作ったギターが手渡されました。
このうち、波や一本松を描いて津波の怖さをイメージしたギターは、力強い音が出るように作られ、桜や大漁船を描いて復興をイメージしたギターは、柔らかい音が出るように作られています。
小池さんは、桑田佳祐さんら有名アーティストにもギターを提供するベテランの職人ですが、津波で水分を含んでしまった松を乾燥させるのに苦労したということです。
小池さんは「震災で被害を受けた松が、形を変えてこれからの復興を見守っていくと思います」と話していました。
ギターを受け取った、ミュージカルを演出する寺本建雄さんは「すばらしいギターを心を込めて作ってくれてうれしいです」と話していました。
小池さんが作ったギターは、来月18日に東京で開かれるミュージカルで演奏されます。