所信表明する西川知事(2月定例県議会)

原発再稼働の議論が注目される県議会開会

(2012年2月24日19:32)

原発再稼働の議論に注目が集まる2月定例県議会が始まり、西川知事は「まずは国が責任ある見解を明らかにすることが先決」と強調しました。

西川知事「原発の再稼働については、まずは国自らが原子力発電の意義と原発再稼働の必要性について責任ある見解を国民の前に明らかにし、理解を得る努力をすることが先決であります」

西川知事は所信表明の中でこのように述べ、県民の理解や国民の納得につなげるためには原発再稼働について「国が強い意思表示をすべき」とこれまでの対応を批判しました。

また原子力防災についても「国は主体的な役割を果たしていない」と批判し、実効性のある住民避難を行うため独自に対応を進める考えを強調しました。

ところで議場には脱原発を掲げる俳優の山本太郎さんや国際環境NGO「グリンピースジャパン」の関係者も詰めかけました。

■山本太郎さん「議員の皆さんが県民の命や国について深く語るのか、全国が注目しなければなりません。だから僕はここにきました」

傍聴席には一般市民も含め113人が訪れ、ほぼ満席となりました。

議場の周辺では議事がスムーズに進行できるよう警察官や警備員が「不測の事態」にも備えました。

しかし本会議終了後には傍聴者同士でちょっとしたいさかいもありました。


■山本太郎「申し訳ないけど福井だけの問題ではない。全国に関係あるし日本の問題だと思う。福井の事に口をはさむなと言われてもそれは無理です」

グリンピースジャパンは閉会日まで議会を傍聴する方針で、この2月議会では原発の再稼働をめぐる議論に全国から注目が集まっています。

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