映画「仁義なき戦い」「トラック野郎」などのシリーズで人気の俳優、菅原文太(78)が23日、都内で講演会を開いた際、事実上の俳優引退宣言をした。故郷の宮城県をはじめ東日本大震災の被災地で、公私ともに苦しい生活の続く人々が多いことが大きな理由。
講演の中で文太は「(被災地の)プレハブ仮設住宅は夏はいいが、冬は寒すぎる。一部地域で建てた木造にすべきだ」と提案。被災地の復興が依然として遅れていることに関しては「肝心の国や政治、行政がどこか無力で、どうしてなんだろうと思う」と苦言を呈した。
(紙面から)