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(28時間56分前に更新) |
青森県から運んだ雪で子どもたちが遊ぶイベントについて、那覇市の翁長雄志市長は22日、前日の中止決定を覆し、開催する方向で検討する考えを示した。翁長市長は「好意の雪。難しい判断だが、被災者にも東北にも復興にエールを送る立場に立って考えたい」と述べた。
開催先だった久茂地児童館で、東日本大震災から避難してきた保護者らから反発が出たことを受けて中止を決めていた。ほかに開催を求める児童館や児童クラブがあるか調べて、近く結論を出すとしている。
那覇市によると、雪遊び行事の中止が報じられた22日午後1時時点で「青森県が安全と言っている」「風評被害につながる判断は残念」などと開催を望む電話などが26件あった。中止の支持は、日ごろ同館を利用しているとする人から1件だったという。
雪を提供している海上自衛隊第5航空群によると16日に運び込んだ雪は1箱25キロで25箱。病院などの希望で一部は配り、22日現在で15箱が残る。
那覇市が再びイベントを開催することになっても提供できるか尋ねたところ、可能との回答を得ているという。
石垣市長、海自に雪提供打診
那覇市の雪イベント中止を受け、石垣市の中山義隆市長は22日、宙に浮いた格好になった雪の提供が可能か、海上自衛隊第5航空群に打診したと述べた。同航空群は「ほかにも複数から同様の申し出があり、調整中」としている。
中山市長は「せっかく青森県から運んできた雪。検査で安全性に問題がないのも分かっている。市内の小学校や子ども会などから要望があれば、市で取りまとめて譲ってもらえるように交渉したい」と話した。