米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 三洋電機株式会社

発明の名称 Bluetooth再送制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2002−319925(P2002−319925A)
公開日 平成14年10月31日(2002.10.31)
出願番号 特願2001−122771(P2001−122771)
出願日 平成13年4月20日(2001.4.20)
代理人 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【テーマコード(参考)】
5K014
5K034
【Fターム(参考)】
5K014 AA03 DA02 FA11 HA05 
5K034 AA02 AA19 EE03 FF01 HH01 HH02 HH11 HH63 MM03
発明者 大倉 浩嗣
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 Bluetoothを用いた無線伝送システムに於いて、Bluetoohtに規定される再送方法以外の再送方法を備え、アプリケーションからのデータの内容に基づき、再送方法を切り換えることを特徴とするBluetooth再送制御方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Bluetoothを用いた無線伝送システムに関し、特に再送制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、無線伝送システムでは、電波環境の悪化によりデータ欠落が発生する。このデータ欠落防止のために、欠落したデータを再送する色々な方法が提案されている。Bluetoothにおいても、Bluetoothの規格「Specificationof the Bluetooth System 1.0B Volume 1:Core」に記載されている通り、データ欠落の対応として、1/3レートFEC、2/3レートFEC、ARQ(Automatic Request for Repetition)などのエラー制御方法が採用されている。
【0003】Bluetoothの規格が採用しているARQは、stop−and−wait ARQである。これは、1つのパケットを送信し、ACKの応答があるまでは次のパケットを送信しない方式である。また、再送に関しては、リンク監視タイマを備え、一定期間中にACKの応答がない場合にはリンクを切断することになっている。
【0004】しかし、stop−and−wait ARQを用いると、大量のデータを転送する際、無線伝送の電波環境が悪化するなどして再送しなければならない状態が発生する場合には、ACKの応答があるまでは次のパケットを送信できないため、無線伝送路上のスループットが急激に小さくなり、非常に効率が悪いという問題点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、Bluetoothを用いた無線伝送システムにおいて、送信するデータ内容に適応した再送方式を選択することにより、効率的且つ、アプリケーションの特性に適したデータ伝送を行うことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、Bluetoothを用いた無線伝送システムに於いて、Bluetoohtに規定される再送方法以外の再送方法を備え、アプリケーションからのデータの内容に基づき、再送方法を切り換えることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1に基づき説明する。まず、図1は本発明の一実施の形態を示す機能構成図である。図1において、1は送信側システムであり、送信側アプリケーション11、再送方式切換部12、アプリケーションに適応した再送方法を実現する再送制御部13、Bluetoothモジュール14からなる。また、Bluetoothモジュールは、Bluetoothに規定された再送方式(stop−and−wait ARQ)を実施する再送制御部141及びその制御により送信を行う無線部142を含む。2は受信側システムであり、受信側アプリケーション21、再送方式切換部22、アプリケーションに適応した再送方法を実現する再送制御部23、Bluetoothモジュール24からなる。また、Bluetoothモジュールは、Bluetoothに規定された再送方式(stop−and−wait ARQ)を実施する再送制御部241及びその制御により送信を行う無線部242を含む。
【0008】以上の様に構成された本実施の形態において、本発明は以下の様に動作する。まず、送信側システム1において、アプリケーション11で非連続の比較的大きくないデータを送信しようとする場合、送信側システム1ではBluetoothの再送をそのまま用いる。具体的には、アプリケーション11がHCI(Host Controller Interface)コマンドにより再送制御を行うBluetoothのパケット(DM1、DM3、DM5)を選択し、それによりデータを伝送する設定をモジュールに対して行う。これにより、再送制御をモジュール内で処理するため、モジュールを用いるシステムのリソース(メモリやCPU)を消費せずに済む。
【0009】次に、信側システム1において、アプリケーション11で連続の比較的大きなデータを送信しようとする場合、Bluetoothに規定された再送方式では、無線伝送の電波環境が悪化するなどして再送しなければならない状態が発生する場合には、ACKの応答があるまでは次のパケットを送信できないため、無線伝送路上のスループットが急激に小さくなり、非常に効率が悪くなる。そこで、再送方式切換部12により、アプリケーション11に適応した再送方式を実現する再送制御部13に切り換える。具体的には、アプリケーション11が再送を行わないパケットの種類を(DH1、DH3、DH5など)HCIコマンドにより選択し、エラー検出及び再送をアプリケーションが用意した方式で行う。
【0010】受信側システム2では、再送方式の切り換えは、送信側システム1と同様に2つ構成となっている。まず一つは送信側システム1でのパケット種類の切り換えに応じて受信側システム2でもパケット種類の切り換えを行いリンクを確立する。その後、送信側システム1のアプリケーション11と受信側システム2のアプリケーション21との間でネゴシエーションを行い、アプリケーションに対応した再送方式の再生制御部を接続する。ここで、アプリケーションに適応した再送方式の例としては、単純に大きなデータを効率良く且つ欠落しないように送る場合は、Selective ARQやGo−Back−N ARQなどのARQ、連続メディアの伝送を行う場合は、再送回数の制限や再送時間の制限を設ける方法があげられる。
【0011】本実施の形態では、再送方法自体を切り換えて説明しているが、送信データの内容によりBluetoothに規定されているリンク監視タイマの値を変更する方式も考えられる。例えば、多少欠落が許されてもリアルタイム性が要求される連続メディアの伝送を行う場合は、リンク監視タイマの値を小さめに設定し、リアルタイム性が要求されず信頼性が要求される場合は、リンク監視タイマの値を大きく設定するという方法である。
【0012】また、本実施の形態では、アプリケーションが送信するデータを自ら判断し、再送方式の選択の制御を行っているが、データの内容を判断する手段を備え、再送方式の切り換えを自動的に行う方法も考えられる。この場合、データの内容を判断する方法の例としては、データの内容を示すインデックスをデータに追加する方法や単純にデータ長で判断するという方法である。
【0013】
【発明の効果】本発明を用いれば、伝送するデータの内容に適した再送方式を選択可能にでき、より効率的且つアプリケーションの特性に対して最適な伝送が行われる。


 
 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2010