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【サッカー】

宮市で五輪出場決める ボルトン監督召集を了承

2012年2月24日 紙面から

 ロンドン五輪出場が懸かったアジア最終予選C組最終戦のバーレーン戦(3月14日・国立)に、イングランド・プレミアリーグデビューを果たしたばかりのボルトンFW宮市亮(19)が緊急招集される可能性が浮上した。所属するボルトンのコイル監督が「(招集の要請があれば)前向きに考える」と明言。22日のマレーシア戦に4−0で快勝し、シリアがバーレーンに敗れたことで、日本はC組首位に浮上。最終戦での引き分け以上で本大会出場が決まるU−23日本代表に、驚速ストライカーが加わる。 

 あと一歩でロンドン行きが決まるU−23日本代表に、イングランドから強力な追い風が吹いた。ボルトンのコイル監督は23日、バーレーン戦への宮市招集に関し、「正式に招集されたわけではないので仮定の話になるが…」と前置きしながらも、「3月17日はイングランド協会(FA)カップ。亮抜きでも対応できる。日本協会から正式な要請があれば、前向きに考える」と明言した。

 宮市に対して、関塚監督は以前から高い関心を示していた。昨季はフェイエノールトでブレークした宮市を直接視察しようと、指揮官自らオランダまで足を運んだ。

 昨年11月、五輪最終予選のバーレーン戦(マナマ)、シリア戦(国立)に大津を招集した際も、関塚監督は「サイドをできるプレーヤーだったら宮市か大津」と、招集の有力候補だったことを明かし、極秘裏にスタッフをアーセナルの練習視察に向かわせていた。

 五輪行きの懸かったバーレーン戦ではアタッカー陣は駒不足だ。FW大津は、所属するボルシアMGに故障者が続出し、リーグ戦での出場機会が望めるため招集は困難な見通し。左ふくらはぎを故障したMF清武(C大阪)、右臀部(でんぶ)を痛めたMF山田の回復は不透明だ。さらに1トップを務めたFW大迫(鹿島)は累積警告で出場停止。1・5列目の攻撃陣の層は十分とは言えない。

 五輪予選は協会側に拘束力がなく、所属クラブの理解がなければ招集は不可能。今回はボルトン側のOKが出る見通しで、関塚監督が要望すれば強力な援軍を得られそうだ。 (ロンドン、原田公樹)

 

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