※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

米政府 山口組組長らに制裁措置

2月24日 8時45分

米政府 山口組組長らに制裁措置
K10032506211_1202240909_1202240913

アメリカ政府は、薬物の密輸などの国際的な組織犯罪に関与しているとして、指定暴力団・山口組と山口組の組長ら2人に対し、アメリカ国内の資産の凍結や商取引を禁止するなどの制裁を科したと発表しました。

これは、アメリカ財務省が23日、明らかにしたものです。財務省によりますと、山口組は薬物の密輸や人身売買、売春、恐喝など国際的な犯罪に関与しており、こうした犯罪によって、年間数千億円を得ていると推定されるとしています。そのうえで、その中心人物として山口組の通称・司忍、本名・篠田建市組長ら2人を名指しして、山口組と2人がアメリカ国内に所有する資産を凍結するとともに、商取引を禁止する措置を科したということです。
オバマ大統領は、去年7月、メキシコの麻薬組織やイタリアのマフィアなどとともに、日本の暴力団を国際的な犯罪組織と認定したうえで、資産凍結などを行うための大統領令に署名し、こうした犯罪組織への対策を強化する方針を打ち出していました。今回の制裁は、この大統領令を受けた初めての措置で、財務省は、「アメリカの金融システムが悪用されるのを防ぐためのもので、今後も、各国と協力しながら、こうした国際的な犯罪組織を追い詰めていく」としています。