アップル“ステマ退治”乗り出す 完全排除なるか (1/2ページ)

2012.2.21 20:28

ステルスマーケティングの排除は可能か(AP)

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 飲食店や商品の紹介サイトに、意図的に高評価や悪評を書き込む宣伝行為「ステルスマーケティング」(ステマ)が問題になるなか、米アップル社が自社サイトでの“ステマ退治”に乗り出した。(夕刊フジ

 同社製スマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」用のアプリ(ソフト)に対するステマを依頼したアプリ開発者を徹底排除する方針を明らかにしたのだ。時価総額で“世界最大の会社”アップルは、ステマの猛威を食い止められるか。

 1月中旬、飲食店のランキングサイト「食べログ」で、意図的に店の評価を上げる「やらせ業者」の存在が発覚し、ステマの存在が一気に一般にも知れ渡った。ステマとは何か、についてITジャーナリストの井上トシユキ氏は次のように解説する。

 「商品やサービスの提供者やその関係者、提供者に依頼された業者らがユーザーを装って商品の評判をネット上に書き込む“サクラ”行為のことです。ランキングサイトや通販サイトのコメント欄、『2ちゃんねる』などの掲示板、有名人のブログやツイッターへのコメントなどを通じて口コミで行うため、通常の広告より効果的とされています。競合商品をおとしめるネガティブキャンペーンも可能で、景品表示法に抵触する危険性が極めて高い行為です」

(次ページ)実態を完全に把握するのは不可能

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