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首都圏連続不審死:安藤さん事件公判 木嶋被告、会った日に50万円要求「蓄えあると思った」 /千葉

 男性3人への殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第25回公判は21日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)で被告人質問を行った。木嶋被告は、09年5月に野田市の自宅で死亡した安藤建三さん(当時80歳)について、初めて会った08年6月16日に50万円の援助を求めたと明かし、「(他の男性には)100万円と言っていたが年金生活と聞き、50万円程度なら支援してもらえると思った」と述べた。

 弁護側は、木嶋被告が安定した生活を送るため、金銭援助をしてくれる結婚相手を探していたと主張している。

 木嶋被告は弁護側の質問を受け、結婚サイトで安藤さんを知り「手伝うことで幸せを感じさせたいと思った」と会った経緯を説明。弁護人から「金を求めることに罪悪感がなかったか」と問われ、「年金生活でも蓄えはあるという気持ちがあった」と述べた。

 また、木嶋被告は、要求した翌日に現金50万円を受け取ったが、08年7月にはさらに30万円を受け取ったとした。その後、安藤さんのクレジットカードの明細書を見て借金をしていることを知ったといい、「かなり罪悪感を覚えた。申し訳ない気持ちになった」と振り返った。【田口雅士】

毎日新聞 2012年2月22日 地方版

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