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銀座で気仙沼の水産見本市

2月23日 18時16分

銀座で気仙沼の水産見本市
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津波で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市の水産加工業者が、経営の再建に向けて小売業者などに商品を売り込む「見本市」が東京・銀座で開かれました。

見本市は東京・銀座のデパートで開かれ、津波の被害を乗り越えて操業を再開した気仙沼市の15の水産加工業者が参加しました。
この見本市は、去年までは気仙沼市に首都圏の小売業者などを招いて開かれていましたが、ことしは震災の影響で十分な宿泊場所が確保できないことに加え、少しでも多くの小売業者に来てもらうため、東京での開催となりました。
会場にはデパートや卸売業者の仕入れ担当者などが訪れ、フカヒレやサンマの加工品を試食したり、商品の特徴を聞いたりしていました。
気仙沼市では、震災の発生からまもなく1年となる今も操業を再開できない水産加工会社が多く、見本市に参加した業者は去年の半分以下で、商品の数も3分の1にとどまりました。
それでも、会場では震災で失った取引先を取り戻そうと、懸命に商品を売り込む関係者の熱気に包まれました。
東京の商社の仕入れ担当者は「新たな品物を買うとか取り引きをもっと深めることで、被災地を応援したいと思います」と話していました。
出展した水産加工業者は「商品に対する反応はよかったので、期待したいと思います。まだまだ震災前の状況には戻っていないですが、一歩一歩できるところからやっていきたいです」と話していました。