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広島トランヴェールビルディング:完成 地上14階、紙屋町エリアの新たなシンボルに 地下飲食店街は7月開業 /広島

 オフィス街・紙屋町交差点南東の旧広電ビルなどの跡地(中区紙屋町1)に、「広島トランヴェールビルディング」が完成した。地上14階(地下1階)建てで、交差点側が円形にカーブし、ガラス張りの近代的なデザインが目を引く。商店や銀行、企業のオフィスなどが入り、ビジネスの中心地・紙屋町エリアの新たなシンボルを目指す。オフィス部分の供用開始は27日から。

 「トランヴェール」は仏語で「緑の電車」を意味し、広島のシンボルの路面電車にちなんだ。広島電鉄、三井不動産など6企業が事業主となり、09年8月に着工した。昨年10月完成予定だったが、東日本大震災による物資調達の遅れで、完成がずれ込んだ。延床面積は約2万9000平方メートル。

 4~14階は、金融や商社、電機、薬品などの9グループがオフィスとして利用する。1~3階は、もみじ銀行などの金融機関、旅行代理店、アウトドア用品店などが出店し、地下には飲食・サービス店が7月中旬に開業する予定。地下でシャレオと直通する。

 自動調光機能付きの照明など環境にも配慮した。広電の越智秀信社長は「(ビルが)八丁堀、紙屋町エリアに力を取り戻す一助になれば」と話した。【星大樹】

毎日新聞 2012年2月22日 地方版

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