'12/2/23
喫煙所存続に医師会が抗議
広島県医師会と広島市内の3医師会は22日、広島市議会の議会改革推進会議(谷口修代表)が決めた議会棟の喫煙所存続に抗議し、全面禁煙を要望した。屋内全面禁煙の本庁舎と対比し「非常識にもほどがある」と批判した。
県医師会の松村誠常任理事たち3人が議会棟を訪れ、木島丘議長と谷口代表宛ての抗議文を浜中典明事務局長に提出した。木島議長は出張中。谷口代表も対応しなかった。
抗議文は「今回の決定は時代に逆行し、受動喫煙で市民の健康を脅かす。多額の税金で喫煙所を設置するのは全く無意味」と厳しく批判。会派控室を含む全面禁煙を求めた。
市は議会の意向を受け、2012年度当初予算案に議会棟への喫煙所設置費として140万円を計上した。抗議に、喫煙者の谷口代表は「そこまで言うなら法律でたばこを禁止すればいい。私は本庁舎にも屋内喫煙所を置くべきだと思っている」と主張している。
この発言に対し、松村常任理事は「議論のすり替えで全くの勉強不足。時代遅れの喫煙設備に税金を使うのはあきれる」と憤っている。
【写真説明】喫煙所の前で議会棟の全面禁煙を訴える松村常任理事(中)たち