北京五輪女子マラソン日本代表の中村友梨香(天満屋、県西宮高出)が、出場予定だった名古屋ウィメンズマラソン(3月11日・ナゴヤドーム発着)を欠場することが21日、分かった。調子が上がらないためという。同マラソンはロンドン五輪代表選考を兼ねており、マラソンでの同五輪出場は事実上絶たれた。
中村は、初マラソンだった2008年の名古屋国際女子マラソンで優勝し、同年の北京五輪では13位に入った。しかし、岡山代表として出場した今年1月の全国都道府県対抗女子駅伝では、1区を走って42位と振るわなかった。天満屋の武冨豊監督によると、1月下旬からの合宿でも調子が戻らず、「出場しても走れる状態ではない」と判断し、欠場を決めた。
武冨監督は「北京の後はずっとロンドンを目標にしてきたので残念だ。今後に(気持ちを)切り替えるために欠場を選んだ」と話した。なお、天満屋勢では、1月29日の大阪国際女子マラソンで優勝した重友梨佐がロンドン五輪代表入りをほぼ確実にしている。(橋本 薫)
(2012/02/22 07:50)
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