千葉の男性から１億円近くもらった…木嶋被告

　男性３人に対する殺人罪などに問われた木嶋佳苗(きじまかなえ)被告（３７）の裁判員裁判は１７日、さいたま地裁で被告人質問が続き、木嶋被告は、過去の異性関係や、高齢男性からの資金提供が１億円近くに上ることなどを明かした。

　弁護側は、男性から金を受け取ることに抵抗がない人物像を示し、「経済的に支援してくれる結婚相手を真剣に探していた」との主張を展開していくとみられる。

　弁護側は、２００１年６月に知り合った千葉県の高齢男性との関係を中心に質問。木嶋被告は、男性から金銭感覚を問われた際に「若い頃にぜいたくをしてきたので生活の質を落とせない」と説明したと答え、提供された資金は「１億円近いと思う。（額が）まずいと思ったことはなかった」と述べた。０７年に男性が死亡した後の生活については、「（資金援助をしてくれる）男性を探すのが一番だと思った」と語った。