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【サッカー】

憲剛 危機感じわじわ 「テストと言ってる場合じゃない」

2012年2月23日 紙面から

 2012年初戦となる24日のアイスランド代表戦(大阪・長居)に向け、大阪府内で合宿中の日本代表は22日、11対11のミニゲームなど実戦練習を行った。

 アイスランド戦と、29日のワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア3次予選のウズベキスタン戦(29日・豊田)の結果次第では、6月に始まる同最終予選のトップシード権を失う可能性もあるため、MF中村憲剛(31)=川崎=は「勝って、FIFA(国際サッカー連盟)ランキングを上げないといけない」を危機感をあらわにした。

 アイスランド戦を24日に控え、29日にはともに最終予選進出が決まっているウズベキスタンと対戦する日本代表。どちらも勝敗より、新戦力の発掘と内容に主眼が置かれている。こんな状況に危機感を示したのがMF中村だった。

 「テストとか言ってる場合じゃない。アイスランド戦もウズベキスタン戦も勝たなきゃいけない。勝ってFIFAランキングを上げなきゃいけないでしょう」

 昨年の北朝鮮戦で敗れたことが影響し、最新のFIFAランキングで日本は19位から30位と大幅に後退。22位の豪州にアジアトップの座を明け渡してしまった。

 さらに3位の韓国は現在34位と日本とわずかな差しかない。もし、格下のアイスランド(103位)、ウズベキスタン(77位)に引き分けたり、敗れたりすることがあれば、韓国にも逆転されてアジア3位に落ちてしまう。

 そうなればW杯最終予選の組み合わせのシードは3月7日現在のランキングで決まるため、最悪の場合、豪州と同組ということもあり得るのだ。「シードのことだけじゃなくて、日本はアジアのトップにいなきゃいけない。その自覚がないといけないと思います」と、中村は力説する。

 今回の大阪合宿では五輪世代の久保、柴崎、磯村といった若手を3人も招集し、石川、大久保ら復帰組もいる。全体的にピリピリムードはみじんもない。そんな空気に一石を投じた中村の「必勝宣言」。アイスランド戦も6月からの最終予選につながる試合という緊張感が必要だ。 (荒川敬則)

 

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