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【グラニュース】


MF田中輝、評価急上昇

2012年2月23日 紙面から

別府キャンプのミニゲームでシュートを放つ田中輝(左)=19日、実相寺サッカー競技場で

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 赤丸急上昇の“若鯱”が登場した。21日まで13日間にわたって行われた名古屋グランパスの別府キャンプで、評価を大きく上げたのが2年目のMF田中輝希(19)だ。練習試合3試合でチームトップの4得点を量産。ドラガン・ストイコビッチ監督(46)も成長を認めるストライカーが、メンバー入りへ猛アピール中だ。

 インパクト絶大のゴール連発劇は指揮官の目をひきつけた。18日の福岡大戦で田中輝が2試合連続の2ゴールを挙げると、試合後のストイコビッチ監督は称賛の言葉を惜しまなかった。「彼には得点を取る本能が備わっている。モチベーションも高い。彼の成長ぶりが私は好きだ」。昨季J1出場わずか1試合の19歳が、ブレーク候補の筆頭に浮上した。

 多彩な得点パターンを見せつけた。15日の大分高戦では高速ドリブルから1点目を挙げると、2点目はエリア内で冷静にフェイントを入れて相手をかわし、ゴールにたたき込んだ。福岡大戦では「本当は得意じゃない」と語るヘディングなどで2点を挙げた。「得点でもアシストでもいい。とにかく目に見える形で結果を出そうと思った」と田中輝。執念が呼んだ4ゴールだった。

 覚醒のきっかけをつかんだのはスペインへの武者修行だ。1月、MF吉田とともにレアル・ソシエダードの練習に参加。スペイン1部リーグの古豪で技術と心を養った。「技術的にもうまいし、練習からつぶし合いをする。同じ年ごろの選手からは、食べていくために人生をかけてサッカーをしていると聞いた。考え方が変わりましたね」

 加えて、今季は三菱養和SCユースで1学年後輩にあたるMF田鍋がグランパスに入った。「後輩に負けるわけにはいかない」と田中輝。鳴り物入りで入団してきた同門の後輩の存在も、向上心に火を付けている。

 「まだ始まったばかり。もっともっとプレーの質、精度を上げ、常にポジション争いにからんでいけるようになりたい」。キャンプを足がかりに、一気の飛躍を狙っている。 (木村尚公)

 【田中輝希(たなか・てるき)】 1992(平成4)年8月26日生まれの19歳。東京都出身。183センチ、73キロ。三菱養和SCユースから10年にグランパス入り。ルーキーイヤーはJ1出場1試合。10月22日の天皇杯2回戦・FC鈴鹿戦(瑞穂陸)でプロ初ゴールを挙げた。グランパスでは前線の左サイド、センターフォワードを務めることが多い。背番号は「35」。

 

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