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【プロ野球】

開幕投手は内海 2年ぶり3度目の大役

2012年2月23日 紙面から

3回表1死二塁、李大炯が放った一ゴロのベースカバーに走る内海=沖縄セルラースタジアム那覇で(佐藤哲紀撮影)

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 巨人・内海哲也投手(29)が2年ぶり3度目の開幕投手を務めることが22日、確実になった。この日行われた韓国・LGとの練習試合は先発して3イニング3失点だったが、原監督の信頼に揺るぎはない。来月30日のヤクルト戦(東京ドーム)。覇権奪回を目指す原巨人の先陣を切り、昨季のセ・リーグ最多勝左腕がマウンドに上がる。

 王道の選択だ。原監督は「開幕候補は3人。3月に入ったら決めたい」と内海、杉内、沢村の中から開幕を託す方針を公言していた。

 しかし、その最短距離にいたのは常に内海だ。実績は申し分ない。昨季は自己最多の18勝で中日の吉見と並ぶ最多勝。選手会長としてチームの精神的支柱でもある。

 首脳陣の中には「巨人は王道野球。自他ともに中心と認める投手が開幕を務めるだろう」という声が強い。エースナンバーを背負う杉内は移籍1年目。その上に開幕の重荷も積むことには危険が伴う。「開幕投手はしばらく相手のエースと当たる。もし最初に勝てず、その後もなかなか白星を手にできなかったら、波に乗り損ねる危険性がある。ただでさえ巨人の重圧と戦わなければならないのだから、いい滑り出しをさせることが重要」との声もあり、開幕は避けさせることが濃厚。

 沢村も進境著しいとはいえまだ2年目。今季はエースとなるための土台を築く年で、過度な負担は避けなければならない。

 この日の内海は1本塁打を許すなど3失点と課題を残した。しかし、重要なのは調整過程。指揮官は「階段を着実に上ってくれている」と全幅の信頼を寄せ、川口投手総合コーチも「順調。心配はしてない」と結果を度外視して評価した。

 昨季も内海が開幕投手に内定していたが、東日本大震災の影響で開幕が延期。その後の練習試合で調子を崩したことで東野に差し替えられた経緯がある。しかし、その悔しさを糧として球界を代表する左腕に成長。自他ともに認める巨人のエースとなった内海が、2年ぶりの大役に挑む。

 

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