「ぜひ全国で処理することに力を貸していただきたい」。宮城県石巻市のがれきの山の前で、細野豪志環境相が訴えていた
▼東日本大震災で発生したがれきの処理が一向に進まない。環境省は先月から専用ホームページを開設。現場を視察した大臣が動画上から全国でがれきを受け入れる広域処理の必要性を力説しているが、処理量はまだ全体のわずか5%
▼がれきは岩手県で通常の11年分、宮城県で19年分というのに、東北以外で受け入れたのは今のところ東京都だけ。原発事故が起きた福島県のがれきは対象外なのだが、各地で放射能を恐れる住民の反対が起こる
▼背景には根強い行政不信がある。沖縄に運ばれた青森の雪を心配する親御さんも同じだろう。イベント中止には複雑な思いだが、原発事故後に重要情報を知らせなかった政府や電力会社の罪深さを、あらためて思う
▼ちなみに政府は沖縄にはがれき処理を求めていない。沖縄を除く明確な方針があるわけではなく、地元に受け入れの声があれば検討の余地はあるというが「距離が遠く経費面で難しい」(環境省)からだそうだ
▼都に受け入れ反対の意見が殺到したことに対し「黙れと言えばいい」(石原慎太郎知事)と言い放つ神経をお持ちの指導者らにすがるしか、手がないわけではあるまい。基地の移設問題とも重なる。一人一人が被災地と向き合いたい。
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