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【富山】

20代で結婚が理想だけど… 県内大学生 厳しい現実

県調査 育児の経済的負担 軽減を

 二十代で結婚して仕事と家庭を両立し、三十代前半までに子どもを産む−。県による大学生への意識調査の結果から、学生の結婚や子育ての理想像が浮かび上がった。だが、子育ての経済的負担の軽減や若者の就業支援を求める声が多く、長引く不況や就職難という現実が、大学生に重くのしかかっているようだ。(山田晃史)

 結婚希望時期は、全体で「二十九歳まで」が91・9%、男性は84・4%、女性は94・8%を占める。仕事と家庭生活の優先度は、両立を希望する人が男女とも最も多く、男性40・8%、女性37・2%。一方で仕事優先の男性は三割超、女性は一割、家庭優先の男性は三割弱、女性は五割超と男女の意識に差があった。

 結婚相手に求める条件(複数回答)は、男女とも八〜九割が性格で、女性は経済力と続くが、男性は家事能力を求めた。子どもを産む(持つ)時期について、三十四歳までが男性は89・6%、女性は95・7%だった。欲しい子どもの人数は男女とも二人が最も多かった。

 未婚や晩婚化の要因は「独身が自由で気楽」が最も多く、女性は「家事や育児などへの負担感や拘束感」と続き、男性は「家庭を持つ経済力がない」を挙げた。対策(複数回答)として求めるのは、子育ての経済的負担軽減が男女とも最も多く五〜六割。女性は五割弱が仕事と家庭の両立支援を求め、男性は四割弱が若者の就業支援が必要とした。

 調査は、富山大、富山国際大、富山短大、富山福祉短大の学生九百三十四人(男性二百六十五人、女性六百六十九人)に昨年七〜九月に実施した。

 

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