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2012年2月22日(水) 19:14 |
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海底トンネル、壁の状況が焦点に
3人が死亡、2人が行方不明となっている倉敷市の海底トンネル事故の続報です。 工事元請けの鹿島は、先週末にトンネルたて穴からボルトが付いた状態で見つかったトンネルの壁となる部品セグメントは、既に組み立てていたものが崩れ落ちた可能性もあるとの見方を示しました。
今月18日にトンネルのたて穴から引きあげられたセグメントです。 半分に割れていて、ボルトがついた状態になっています。 セグメントは、トンネルの壁となる部品でボルトを使って組み立てられます。 鹿島は22日朝の会見で、このセグメントが組み立て途中のものか、すでに組み立てたものである可能性が高いと示し、事故原因究明の一つの鍵となると見ています。 一方、警察の捜査関係者は、組み立て中のセグメントは重さ約140トンある掘削機の中に入っていることから、水で流される可能性は低いとみていて、既に組み立てていたものが何らかの強い力が加わり、崩れ落ちて流されたと見て詳しく調べています。 鹿島では、これまでに見つかったボルトの付いていないセグメントについても、組み立てたものが崩れ落ちた可能性も否定できないとして、改めて調べ直すとしています。 依然2人が行方不明となっている事故現場では、捜索の妨げとなっているトンネルたて穴部分のがれきの撤去作業が続いています。 たて穴の底付近は、土砂やがれきが入り混じった状態となっていて、22日午後から導入した土砂を吸い上げる装置で撤去をさらに進めることにしています。 鹿島では、たて穴のがれき撤去を今週末までには終わらせたいとしています。
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