2012年 2月 22日
海底トンネル事故 いつ割れたブロック調査
倉敷市の海底トンネル事故で半分に割れた状態で回収されたトンネルの壁にはるブロックについて鹿島建設は事故直前に取り付けたか取り付け中だったとみて調べています。事故現場の立て坑では底から約2メートルに渡って土砂とガレキが堆積しているということで土砂を吸い出すための配管の設置が終わり午後から土砂の撤去を始めたということです。また半分に割れ、ボルトがついた状態で回収されたトンネルの壁にはるコンクリートのブロックについて鹿島建設は事故の直前に取り付けられたものか取り付ける途中のものだったと見て事故原因との関連を調べるとともに見つかった残りのブロックを再調査することにしています。

現代版ノアの箱舟 津波対応の救命艇開発へ
巨大津波に対する新たな取り組みです。大型船舶に設置されている救命艇の技術を活用し、津波から避難するための大型の救命艇の開発が進められることになりました。これは国土交通省四国運輸局が明らかにしたもので、国や自治体、船舶会社などで構成する検討会を立ち上げ津波対応型の救命艇の開発について協議します。大型船舶に設置が義務付けられている救命艇は、強化プラスチック製で外部からの衝撃にも強く、がれきが混じった津波の濁流の中を漂流しても内部の人の命を守れると見られることから今回津波対応型の救命艇の開発を進めていくことになったものです。救命艇は1隻に50人程が乗り込める大きさで学校や公園などに設置し、津波が発生した際、近くに高台の避難場所がない人や、高齢者、子供などがすぐに避難できることを想定しています。四国運輸局では自治体などからの具体的なニーズをはじめ求められる機能や規模などについて検討した上、今年夏までに基本的な考えをまとめることにしています。

保育園移転問題 一時保留
笠岡市が計画している保育所の移転をめぐり、移転先に浸水や津波の恐れがあるとして、保護者が計画の変更を求めている問題です。市は、新たな地域防災計画を作るまで、事業を一時、保留することを明らかにしました。この問題は、笠岡市の神島保育所が古くなったため、市が海辺近くに移転を計画しているものです。保護者のグループは、移転先に浸水や津波被害の恐れがあるとして、市に計画の変更を求めています。これまで市が開催した住民説明会では、双方の主張は平行線をたどっていましたが、市側は21日、子供の安全を訴える保護者の声を受け、新しい地域防災計画ができるまで、事業を一時、保留することを明らかにしました。その上で、今後は津波対策を盛り込んだ新たな地域防災計画をもとに、移転先が適切かどうか判断するということです。

岡山市で医薬品成分を含む健康食品を販売
岡山市南区の薬品店が、健康食品として販売していた商品から、医薬品成分が検出されたことがわかりました。岡山市では、健康被害を及ぼす恐れがあるとして注意を呼びかけています。医薬品成分が含まれていたのは、岡山市南区の池田薬店が販売していた健康食品、「レックス」です。性的機能を高める効果があるとされるアミノタダラフィルと、ヒドロキシホモシルデナフィルの2つの医薬品成分が含まれ、血圧低下や頭痛などの副作用を起こすということです。今月6日、市民からの連絡を受け、調査したところ、医薬品成分が検出されたため、岡山市は21日、池田薬店に対し、この商品の販売停止と自主回収を指示しました。これまでに健康被害の情報は入っていませんが、市はホームページで注意を呼びかけると共に、商品の製造業者がある岐阜県と連携して、ほかに販売していた店舗がないか調べることにしています。

後楽園でマツのこも焼き
岡山市の後楽園で早春の風物詩、マツのこも巻きが行われました。松のこも焼きは、冬ごもりしていた虫が出てくる時期とされる「啓蟄」の前に行う早春の恒例行事で、松に巻かれていた「こも」を取り外し、中にいる害虫をこもごと焼いて駆除するものです。作業員15人が園内の約240本のクロマツやアカマツに巻かれていたこもを取り外し、焼いていきました。園内には春の風物詩を見ようと観光客などが訪れ、風景をカメラに収めるなどしていました。今年も少しずつ春が近づいています。