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ホワイトペッパーから発がん性物質

2月22日 20時27分

ホワイトペッパーから発がん性物質
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中国から輸入された香辛料の「ホワイトペッパー」から微量の発がん性物質が検出され、厚生労働省は、流通を止めるとともに、輸入業者に対して今後、安全性を確認する検査を義務づける命令を出しました。

厚生労働省によりますと、今月7日、東京・江東区の東京検疫所で輸入食品の抜き打ち検査を行ったところ、中国の山東省の会社が製造したホワイトペッパーから、発がん性物質の「アフラトキシン」が1キロ当たり11マイクログラム検出されました。
アフラトキシンは毒性のあるカビの一種で、おう吐や下痢などの急性中毒を引き起こすこともあるということですが、厚生労働省によりますと、今回、検出された量は微量で、健康に直ちに影響が出ることはないということです。
厚生労働省は、食品衛生法に基づき、今回輸入され倉庫に保管されているホワイトペッパー210キロについては流通を止めるとともに、今後、中国産のホワイトペッパーを輸入する業者に対して安全性を確認する検査を義務づける命令を出しました。
中国産のホワイトペッパーは、昨年度以降、合わせて1トン余り輸入されていますが、これまでのところ健康被害の報告はないということです。