アフガニスタンでアメリカ兵がイスラム教の聖典コーランを焼却したとして、地元の住民2000人以上が抗議デモを行い、アメリカ軍の司令官は焼却の事実を認め、謝罪しました。
アフガニスタンの首都カブール近郊にあるアメリカ軍のバグラム空軍基地周辺で、21日、地元の住民2000人以上が集まり、基地内でアメリカ兵がイスラム教の聖典コーランを焼却していたとして抗議デモを行いました。参加者達は、「イスラム教を尊重しないアメリカは直ちに撤退しろ」などと叫んで抗議したほか、中には、基地に向かって石を投げる人もいました。
これを受けて、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍のトップ、アレン司令官は声明を発表し、20日の夜に基地内で国際部隊の兵士たちがコーランを含む多数のイスラム教に関する書物を不適切に処分していたとして、焼却の事実を認めました。そのうえで、「故意に行ったものではなく、二度とこのようなことが起きないよう対策を取る。アフガニスタンの国民に謝罪する」と述べました。
アフガニスタンでは、去年4月にも、アメリカの宗教団体がコーランを燃やしたことに対して住民の抗議デモがあり、暴徒化した参加者が、国連の施設を襲撃して多数の死傷者が出ています。
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