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'12/2/23

竹原火電3号機が運転停止




 電源開発(東京)は22日、竹原市の竹原火力発電所3号機(出力70万キロワット)の運転を20日に停止したと発表した。高圧タービン付近で小規模な火災があった。運転再開時期は未定としている。

 70万キロワットのうち65万キロワットを中国電力に供給している。中電は島根原子力発電所が全停止しており、竹原3号機の停止で、供給余力を示す予備率は12・9%から7・3%に低下。安定供給の目安の8%を下回るが、中電は「需要が想定より少なく、現時点で安定供給に影響はない」としている。

 竹原3号機は19日午後9時10分ごろ、発電機と連結する高圧タービン第1軸受け付近から出火し、配管の保温材を焼いた。原因などの調査のため20日午前1時45分、発電を停止した。

 保温材は縦60センチ、長さ120センチ。材質は耐熱クロスで表面を鉄で覆っている。同発電所の調査では、クロスに通常は付かない油が付着していたという。タービンの冷却が完了する今週末から、詳細に調査する。

 同発電所は「調査を踏まえて必要な対策を講じ、早急に復旧させたい」としている。

【写真説明】運転を停止した竹原火力発電所3号機の発電機(右)




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