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北公次さん、肝臓がん63歳で死去 (2/2ページ)

2012.2.23 05:05
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1978年にグループを解散した際、会見を行ったフォーリーブス。青山孝史さん(左端)に続き、北公次さん(右端)が天国へ旅立ち、メンバーはおりも政夫、江木俊夫の2人になってしまった…

1978年にグループを解散した際、会見を行ったフォーリーブス。青山孝史さん(左端)に続き、北公次さん(右端)が天国へ旅立ち、メンバーはおりも政夫、江木俊夫の2人になってしまった…【フォト】

  • 左から青山孝、江木俊夫、北公次、おりも政夫
  • フォーリーブスの(左から)おりも政夫、北公次、青山孝史、江木俊夫=2008年2月8日
  • (左から)おりも政夫、青山孝、江木俊夫、北公次

 フォーリーブスきってのやんちゃな男も、病魔には勝てなかった。

 東京・赤坂のTBSで会見した江木とおりもによると、北さんは昨春、腰痛を訴えて都内の病院へ。精密検査で肝臓がんと診断された。投薬治療を続けていたが、今月4日に入院。21日朝に容体が急変し、翌22日午前1時、夫人の静香さん(54)と娘(13)、実妹に看取られ息を引き取ったという。

 約9カ月、闘病した北さんは、生前“遺言”を綴り、自身が亡くなったこの日、公式ブログで公開。「北公次としての人生を全う出来た僕は本当に幸せでした。大好きなステージを沢山させて頂きました」と感謝し、「このメッセージを読んで頂ける頃は、もう僕は居ませんが、みんな悲しまないでね。僕は空からみんなを見守るよ! ありがとうを言うのもこれで最後です」と死ぬまでアイドルを貫いた。

 今月9日付ブログで北さんの闘病を発表した江木は、22日付で「悲しくて淋しくて切なくて でも最後まで会えたから かわいい公ちゃんでしたよ」とファンにその死を報告。会見では、おりもとともに何度も目を潤ませ、「70歳までバック転すると言っていたのに」と無念さをにじませた。

 1966年に結成したフォーリーブスは男性アイドルグループの草分けとして活躍し、78年に解散。2002年に再結成したが、09年1月に青山さんが肝臓がんで57年の生涯を閉じ、同3月29日の公演を最後に活動を休止。そのステージがグループ最後の勇姿となった北さんは、くしくも同じ病で旅立ってしまった。

 リーダーとしてフォーリーブスを牽引した北さんの人生は波瀾万丈だった。アクロバティックなパフォーマンスでファンを魅了する一方、解散翌年の79年に覚せい剤取締法違反で逮捕された。

 さらに、88年からジャニーズ事務所に関する暴露本を何冊も出版して“時の人”になったが、ブログに掲載した“遺言”では「最後にどうしても言わせて頂けるなら ジャニーさん メリーさん ありがとうございました」と元所属事務所社長、副社長に感謝した。

 再結成後、苦楽をともにした仲間ともう一度歌い踊ったコーちゃんは、明るい笑顔を残して人生のステージを後にした。

(紙面から)



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