最終更新: 2012/02/23 01:51

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山口・光市母子殺害事件 判決を前に元少年がFNNの記者との面談で現在の心境など語る

1999年に、山口・光市で母子を殺害した罪に問われ、死刑を言い渡されている当時18歳の元少年について、20日に最高裁の判決が下される。判決を前に、元少年はFNNの記者との面談に応じ、現在の心境などを語った。
広島拘置所の接見室で、記者の質問に対し、「僕自身、殺意がなかった。強姦(ごうかん)ではないという主張をしています」と話したのは、1999年の光市母子殺害事件で、殺人などの罪に問われている、犯行当時18歳の元少年。
現在は、30歳になっている。
元少年は、面談で「死姦(しかん)というのは、一般的に言われるようなこととは一線を画している。変質者というか、そのような人のみが行う行為を思っていたので、自分は言えませんでした。吉田鑑定書、その中の遺体所見では、『姦淫(かんいん)』とは書いてあるが、『強姦』とは書かれていない。捜査機関が作ったもので、証拠があると言われて認めてしまったけど、事実としては強姦はしていない」と話した。
元少年は、会社員・本村 洋さんの自宅で、妻・弥生さんの首を絞め、殺害したあとに乱暴した。
当時生後11カ月だった長女・夕夏ちゃんも、首をひもで絞めて殺害した疑いが持たれている。
2000年3月、本村 洋さんは「きちんと、犯した罪に対して相当する罰を与えるような判決を下してくれることを信じています」と話していた。
1・2審ともに無期懲役の判決だったが、2006年、最高裁がそれを破棄した。
2008年の差し戻し審では、死刑が言い渡され、元少年は上告した。
その判決が、20日に下される。
元少年は「僕がどうこう言えるわけではないですが、裁判官の判断で決めるわけですが、厳正な対処を望みます。傷害致死であって、死刑が適用ないなら回避してほしい。素直な思いとしては、怖いと思います」と話した。
記者の目を見て、落ち着いた丁寧な言葉づかいで答えた元少年。
2008年の差し戻し審では、これまで犯行事実を認め、謝罪していたにもかかわらず、それを翻し、判決文では、死刑を免れることを企図して、旧供述を翻したうえ、虚偽の弁解を弄(ろう)していると批判された。
本村 洋さんは「彼も、どこかでこの判決を覚悟していたんじゃないかなというほど、落ち着いた顔だったというふうには、印象を受けました」と話していた。
死刑判決後、傍聴席の本村さんに対し、頭を下げたことについて、元少年は「ずっと心残りだった。1審、2審含めて、本村さんの方に深く礼をなすことができなかった。僕自身、どこかこだわりがあった。頭を下げたところで、命が戻ってくるわけではないという、変な逡巡(しゅんじゅん)があった」と話した。
事件から13年。
3日後に迫った判決の日を、どのように過ごすのかという問いには「落ち着いて受けるしかない。どのような内容であれ、僕自身の不備なので、それを相手のせいにしないで、自分のことを棚に上げて、相手をどうこう言うことは控えたい」と答えた。

(02/18 01:09 テレビ新広島)


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