法務省は22日、昨年末現在の外国人登録者数(速報値)を公表した。全国では前年比2.6%減の207万8480人。東日本大震災の影響もあり、下げ幅は過去最大だった。
同省入国管理局によると、全国の外国人登録者数は統計を取り始めた1959年以降、一貫して増加していたが、08年をピークに3年連続で、減少することになった。
東日本大震災で被災した宮城、岩手、福島の3県では、一昨年末から震災後の3月末までに約3600人減少。昨年末時点の外国人登録者数は、前年比14.3%減で2万8828人だった。内訳は、宮城が1万3971人(前年比13.2%減)▽岩手が5234人(同15.5%減)▽福島が9623人(同15.1%減)。
特に減少率が大きかった岩手県大船渡市は前年比63.0%減。同釜石市は59.8%▽同陸前高田市は50.0%▽宮城県気仙沼市は41.4%▽同石巻市は40.1%減った。【伊藤一郎】
毎日新聞 2012年2月23日 0時38分(最終更新 2月23日 0時50分)