みんなの党の渡辺喜美代表は20日、兵庫県入りし、神戸、西宮両市で街頭演説や講演を行った。政府が進める社会保障と税の一体改革について「自民党と同じようにばらまきを続けてきた民主党が、消費税を上げたいだけ。増税前にやるべきことがある」と批判。橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」との連携については「究極の選択として統合もあり得る」との考えを示した。
神戸・元町の大丸神戸店前での演説では、反増税を掲げた上で「国家公務員の給与・ボーナスの削減、国会議員の定数削減など、増税より自ら身を削ることが先だ」と訴えた。また、維新の会については「道州制の実現も含め、目指すところは同じ。総選挙では一体となって戦う」とし、次期衆院選での連携に自信をのぞかせた。
一方、西宮市内の講演では、民主、自民を「しがらみの政党」と批判。次期衆院選では、党支部長を擁立する兵庫県内3選挙区(1、6、7区)などで当選を目指すとし、「民主、自民には任せておけないという人らの支持の広がりを感じている」と話した。
(三島大一郎、金山成美)
(2012/02/21 10:22)
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