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【経済】

名古屋・栄にツインビル構想 

2012年2月22日 10時22分

 名古屋・栄地区の再開発事業で、老舗百貨店「丸栄」の本館と周辺のビルを取り壊し、新たにツインビルを建てる構想が浮上していることが分かった。

 丸栄の親会社で、医薬品製造の興和(名古屋市)が周辺の用地買収を進めている。完成目標は早ければ2020年。丸栄は百貨店業から撤退し、新たな業態に転換することになりそうだ。

 複数の関係者によると、構想では、丸栄本館ビルのほか、広小路通を挟んで北側に位置し、名古屋国際ホテルが入る栄町ビルなどの一帯を取り壊す。

 その後に建てる新しいビルは、栄地区活性化の起爆剤となるような集客力の高い複合施設。テナントとしては店舗やホテルなどが候補となっている。

 ビルの階数や大きさは固まっていないが、新たに広小路通の南北に高層ビルを1棟ずつ建てるツインビル案が有力。通りをまたぐ格好で、2つのビルをつなぐ連絡通路を設ける。

 名古屋市は栄地区一帯の再開発を後押しするため、「特定都市再生緊急整備地域」の指定を国に申し入れ、今年1月に認められた。これにより、警察など関係機関の合意が得られれば、道路の上の空間をまたぐかたちで連絡路を設置することが可能となった。

 興和と愛知県、名古屋市が連携し、開発業者を交えて計画を詰めていく方針。ただ一部の地権者らとの交渉が難航している。

 興和は業績不振に陥った丸栄を10年に子会社化し、百貨店業から脱却する考えを打ち出している。丸栄は、ネット通販などへの業態転換を模索していくとみられる。

(中日新聞)

 

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