世界のテレビ市場で、韓国のサムスン電子、LG電子がシェア1、2位をまもった。しかし、例年に比べ伸び率は低迷し、3D(三次元)テレビなどの成長が期待を下回ったことが分かった。
■サムスン電子、6年連続首位
市場調査会社のディスプレイサーチによると、サムスン電子は昨年、世界市場でテレビを4769万台(シェア19.3%)販売し、首位を守った。2006年にソニーを抜いて以来、6年連続で首位を守ったことになる。
LG電子もシェア15.1%で、09年以来3年連続で2位を守った。サムスンとLGの販売台数を合計すると、昨年全世界で売れたテレビの3台に1台が韓国製だったことになる。
一方、日本勢は退潮が目立った。3位のソニー(8.2%)はシェアが一桁に低迷した。液晶ではなく、プラズマディスプレーに集中投資した4位パナソニック(7.5%)も苦戦した。以下、5位東芝(6.5%)、6位シャープ(5.5%)など2000年代初めまで世界市場をリードしていた日本企業は軒並み不振だった。