フランスの大手百科事典・地図出版社では、韓半島(朝鮮半島)関連の地図に「東海」(日本海)という名称を使用する例が相次いでいる。
150年以上の歴史を持つフランスの辞書出版社「ラルース」(Larousse)は、このほど出版した2012年版『ラルース小百科事典』と『世界社会・経済図鑑』で、初めて「東海」という名称を明記したことが19日、分かった。1852年に設立された同社はフランス最大の辞書・百科事典専門出版社だ。今回出版された2冊の本を見ると、韓半島に関する内容が掲載されている部分の地図には「東海」のフランス語表記である「MER DE L'EST」という名称が先に書かれており、「日本海(Mer du Japon)」という名称はその下のかっこの中に入れられている。同社が2011年に発行したこれらの本には「日本海」とだけ表記されていた。同社関係者は「東海と表記された昔の地図の発見が相次いでおり、名称に関し論争があるため、併記する方が読者に正確な情報を提供すると判断した」と説明している。
また、レストラン・観光ガイドブックで有名なミシュランも、昨年下半期に出版された大型世界地図と韓国観光ガイドブックで「東海」を「日本海」と共に表記している。ミシュランでは「日本海」を先に表記し、「東海」はその下のかっこに入れられている。
フランスでは地図に「東海」という名称を使用しているケースが多い。日刊紙ルモンドは09年から日刊紙と姉妹紙に「東海」と「日本海」を併記しており、同じく日刊紙のフィガロも二つの名称を併記した地図を掲載したことがある。