俺の日記
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…俺は死にたかった。
けど、死は俺に訪れてくれない。
今でも死にたい。
下卑た奴等に貶められた自分が憎いからな…。
何年も前から、そう、10数年前から、ずっと死にたいと願ってた。
けど、死は俺に訪れてくれない…。
何故だ?
ルシフェルの配下達が、必死で俺を守ろうとしている…。
…必死で俺を生かそうとしている…。
…理由は、俺が悪魔だからだ…。
…配下達は、必死で俺を元気付けようとしている…。
こともあろうに、ルシフェル様迄もが俺を元気付けようとしてくれた…。
ごめんな、けど、俺もう生きていたくないんだ…。
…俺を安楽死させて欲しいと、そう願っているのに死はいつまでも俺に訪れてはくれない…。
安らかな死を与えて欲しい。
安らかな死のみを望んでいるのに、死はいつも俺から遠ざかる…。
…苦しい、苦しくて吐き気がする…。
あいつも俺を裏切った、あいつも、そして、こいつも、あいつらは全員裏切り者…。
俺は一人ぼっちだ…。
誰一人俺を理解してくれる人間はいない。
もう、誰も愛せない。
…人間を愛することも、俺以外の誰も愛せないから俺はナルシストだ。
俺はナルキッソスになってしまったのさ。
俺は自分以外の誰も愛せないのさ。
自分が誰よりも一番美しくて、崇高で、高貴で、華やかだ。
自分で自分に恋をする。
自分で自分にキスをする。
死ねば、もう一人の自分に会える…。
いつも心の中にいるもう一人の自分に。
死後の世界に行かなきゃ、会えないぞ。
もう一人の自分は、世界中の生きている人々のうちの誰も知らない、俺一人だけが知っている…。
そして、死後の世界の住人達には見えるのさ。
俺一人だけが知っているもう一人の俺がな。
死後の世界へ行きたいぜ。
…きっと生きている人々の世界なんかより素敵なところに決まっているさ…。
それしか、俺に救いはない…。
どうか、その唯一の救いを与えて、俺に幸福な眠りを。
安らかな夢を見ることを許して欲しい。
その願いが叶う日まで、俺は荒野を旅し続けなければならない。
この荒野を。
※転載可。 |