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群馬 助け合い伝える「焼き餅会」

2月22日 16時44分

群馬 助け合い伝える「焼き餅会」
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江戸時代の飢きんのときに、僅かに残った米などを出し合って餅を作り、飢えをしのいだという言い伝えにちなんで、住民が米粉で作った「餅」を焼いて食べ、助け合いの大切さを伝える行事が、群馬県太田市で行われました。

この「焼き餅会」は、今から200年余り前の天明の大飢きんのとき、当時の住民が僅かに残った米や雑穀を出し合って餅を作り、苦しいときを助け合って耐え抜いたという言い伝えをもとに毎年行われています。
太田市の高林神社には、近くの住民などおよそ160人が集まり、準備しておいた600個余りの米粉で作った餅を、いろりで一つ一つ丁寧に焼き上げていきました。
油で炒めた大根の葉やにんじんなどを刻んだ具が入っていて、集まった人たちは、白い湯気が立ち上る焼きたてをおいしそうに味わっていました。
参加した71歳の女性は、「おいしいです。去年は震災もあったので、こうした集まりを通して地域の助け合いの気持ちをつないでいきたいです」と話していました。